ホーム > 同窓会 > 俳句同好会 > 2017.04.15 「蘇鉄会」(松山北高関東同窓会俳句同好会)第一回開催
(2017/04/15) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
平成29年4月15日(土)12:00より、かねて呼びかけの松山北高関東同窓会俳句同好会の第1回目を開催しました。
この会の名称は、参加者の自由な提案の中から全員一致で「蘇鉄会」と決まりました。
今回のお題は「花」。
参加者8名、投稿者2名、計10名の参加があり、投稿句は全36句でした。
全36句を参加者8名が互選により、3句ずつ(自作を除く)選び、選の多いものから1席、2席、3席、佳作を選びました。
選に漏れた中には、季語の重ね使いや誤使用などもあり、「ポエジーが足りない…」という感想のあるものもありました。また、言葉の選び方を少し変えるだけで、詠みたいテーマをくっきり浮かび上がらせ、まったく印象が異なってくるという俳句作りの妙味を改めて知った第1回目の「蘇鉄会」でした。
第1席
老猫の睫(まつげ)にかかる桜花
第2席
芽柳のみどり流るる高瀬川
第3席
囀りを聴く一本の樹となりて
隅田川岸辺に浮かぶ花の雲
花やいま句会に集う仲間かな
観音や芽吹きの山を抜きんでて
望郷の海や遠浅春の潮
築地へと名残りの花に寄せられて
佳作
青衣まとうフラの踵に散る桜
二千年なおかつ咲くや花の意地
夜桜の灯に誘われて遠回り
肩並べ川面に浮かぶ花筏
肥後椿人知れず咲くビル谷間
他
風雪に耐えて五年や(「の」を改)八重桜
(作:安倍晋三 添削:蘇鉄会……わずか五年で「風雪に耐える」とは言わない、「の」で「八重桜」に連体せず、「や」の詠嘆で止めて「八重桜」を生かせば…との評)
げんげ野はいずこふるさと彷徨えり
花冷えの朝に驚き目が覚める
観世音花の遅速を統べるごと
桜散り花じゅうたんの道つづく
美しいカレンダーよりも夜桜
花冷えもあっと言う間に乱れ散る
昼休み桜愛でつつ独り食べ
雪崩哀し杖に託さん四国みち
満開の花冷えの夕孫集う
花見酒五十回目の同級会
鶯やシャッターを押す枝の先
巣鴨から新橋までや花疲れ
桜咲き親族集まり大宴会
桜花醍醐の宴の儚さよ
舞い落ちる花びら見上げ通り抜け
花舞台児らのダンスもきれっきれ
桜散る少し悲しい受験生
姉逝くや天守にたなびく春の雲
一寸待て何故散り急ぐ桜花
花冷えや温もり求め妻の床
胡蝶蘭元気出せよと語りかけ
空蒼く咲かぬ枝垂れや花馬酔木
(句会の終了後、メールにて同日中に追って投稿句があり、追記します。)
空の蒼陽の高さ急く 初桜
公園の駆ける子ら頬桜いろ
つないだ手 黄金まぶし夕桜
散る姿 想いを重ねる 夕桜
(更に、当日、宮下事務局長宛にメールで届いていました投句もありましたので追記します。)
第1回目の「蘇鉄の会」への参加者は、計12人となりました。
望郷3首
野遊びの昨日どこまでいったやら
春霞たなびく先のふるさとや
野遊びやくさのかにほう畦遠し
全ての作を相互に選評している間にいつの間にか時間が経ち、選句の後は、宮下さんの案内で「文化の地 築地」の散策に出かけました。
芥川龍之介生誕の地、福沢諭吉による慶應義塾はじめ、その他多くの私学(明治学院大学、女子学院、女子聖学院など)発祥の地であったと、史跡碑に記されていました。聖路加国際大学の緑地を散策しながら、明治中期の築地は、外国からの刺激を受けた多様な日本の近代文化発祥の地であったことを改めて知りました。
聖路加国際大学の校庭緑地の枝垂れ桜と…
第2回「蘇鉄会」(北高関東同窓会俳句同好会)開催の案内
日時:2017年6月17日(土)12:00~ (解散は15:00頃の予定)
場所:104-0045 中央区築地3-12-3 WELL2ビル 2階 フェリック株式会社 会議室 (TEL 03-3545-3541)
題:(夏の季語によるもの)
投句:3句
※ 次回までに、各自、俳号(俳句用のペンネーム)を考えてくる。
上記の投句3句は、当日、出席参加できない方は、事前に(6/15迄に)
宮下さん宛にメールで提出してください。
会費:1,000円(お弁当代)
※ 当日参加する方は、お弁当(築地のお寿司!!(^-^))を用意する都合がありますので必ず6/15迄に宮下さん宛にメールでご連絡下さい。
また、当日参加する方は、各自『俳句歳時記』(夏)を持参下さい。
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