ホーム > 同窓会 > 俳句同好会 > 「蘇鉄の会」第6回(H30.4.23)報告&第7回開催案内
(2018/04/24) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第6回 蘇鉄の会 報告
2018年4月23日(月)12:30より、新緑の美しい小石川後楽園の「涵徳亭」にて第6回「蘇鉄の会」を行いました。
今回は投稿11名、全33句でした。(当日2名欠席)
今回より、講師として城下洋二先生をお招きし、選評をいただくこととなりました。
まずは、いつも通り、互選により選び、ひとつ一つについて選んだ理由を発表し合い、最後に城下先生に講評をいただきました。
互選による得票順……( )内は、選数。
花吹雪思ひ思ひに風のみち (4)
流鏑馬や夢駆け抜けて花吹雪 (3)
無理をせず穏やかなれと春の雲 (3)
乙女さぶセーラー服や入学す (2)
木の間から桜を照らす月明かり (2)
名残り雪目覚めの花や刻を待ち (2)
ゆるやかな川面で遊ぶ花筏 (2)
紅白のつつじに映える黒い服 (2)
観音が春を呼び寄せ千の手で (2)
天守跡登りて京の花の雲 (1)
春暁や眠気を覚ます二刀流 (1)
花びらも重みにたえる雪桜 (1)
春風や香り集めて道案内 (1)
朝顔の種まき楽し孫と共 (1)
蝋梅の香り遷りて縁運ぶ (1)
今年また桜見上げて老いを知り (1)
水温む隅田川ゆく遊覧船 (1)
講師選
〔 〕内は、講師の講評及び添削アドバイス。
1席
幼子の小さき指やいちご摘む 真砂
〔白い小さな指と赤いイチゴのコントラストが佳い〕
2席
無理をせず穏やかなれと春の雲 南行
〔「穏やかなれ」を「穏やかにあれ」に。〕
3席
花便りにNYは雪ぞとメールくる 龍彦
〔短い中に往復信かつ“驚き”が詠み込まれている。「NY」は「ニューヨーク」に。〕
城下洋二先生選評:
5・7・5という限られた字数であるので、単なる説明や抽象的・観念的な表現、擬人化は避けて、感動や情感、あるいは驚きを率直に、肩の力を抜いて素直に詠むと佳い俳句になるでしょう。
講師投句
花の昼古きラジオを修理して
山鳩の水飲みに来る桜かな
古書街の文庫のワゴン花の片
城下洋二
今回のその他投句
玉筋魚(いかなご)や老壮青の花咲けり
新緑の街に溢れるインバウンド
二十年我が家の桜悠々と
春の宵そぞろ歩きの影ふたつ
石庭の裏の起伏へ落椿
四十雀手作り巣箱に満足げ
ピンクにも緑かさなる黄金比
六本木のヒルズ登りて春の暮
高輪の陽光桜 故郷(くに) 想う
官僚は忖度重ね卒業す
春の月ころも一枚脱ぎにけり
第7回「蘇鉄の会」ご案内
日時:2018年7月29日(日)13:00~16:00
場所: 浜離宮恩賜庭園 集会場「芳梅亭」(東京都中央区浜離宮庭園)
御題:当季雑詠(夏の季語)
参加費:5千円(女性4千円)
入園料は別途、65歳以上150円(一般300円)
選評講師:城下洋二先生
交通:<大手門口>
・都営地下鉄大江戸線「築地市場」(E18)「汐留」
(E19)・ゆりかもめ「汐留」下車 徒歩7分
・JR・東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線「新橋」
(G08・A10)下車 徒歩12分
<中の御門口>
・都営地下鉄大江戸線「汐留」下車10番出口徒歩5分
・JR「浜松町」下車 徒歩15分
参加申込:2018年7月22日(日)迄にお申込み下さい。
「蘇鉄の会」会員10名は既に予約数に入っています。
欠席される場合は上記期日までに、下記長島までご連絡下さい。
※あらかじめメールにて俳句の投稿を受け付けます。
投稿締切:2018年7月20日(金)
投稿方法:「夏」の季語にて、自作3句をメールにてお送り下さい。
sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付でも、メールべた打ちでもOKです。
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