ホーム > 同窓会 > 俳句同好会 > 2018.07.29 「第7回蘇鉄の会」報告及び第8回予告
(2018/08/10) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第7回 蘇鉄の会 報告
2018年7月29日(月)13:00より、台風一過の夏空の広がる浜離宮恩賜庭園「芳梅亭」にて第7回「蘇鉄の会」を行いました。
今回は投稿12名、全36句でした。(当日2名欠席)
互選によりそれぞれ3句ずつ選んだ後、選評を…。
城下講師から、①意味の重なる異なった語の使用を避ける、②説明的で言い過ぎの表現に気を付け、カメラを構えたつもりで端的な表現を心がける、③「や」、「かな」、「けり」などの「切れ字」は古風なイメージがあるが、俳句にとってとても大事である、また上五で「や」と切った場合、絶対ではないが、下五は体言止め或いは連用形で終わらせると形が整いやすい、④漢字が並んだ句も面白みや味わいが出る、⑤無季の句…、等ご指摘やアドバイスをいただきました。
互選でも、拡がりや深みのある句が票を得ており、改めて相互選句の楽しさを味わうことができました。
互選による得票順……( )内は、選数。
土用波宿題の山立ちすくむ 龍彦 (5)…城下講師選
溽暑をも仲間に入れる孫の笑み 徹一 (3)
万緑を円窓のみに留めおり 博通 (3)
七夕に朝露集め硯する 匡 (3)
真夏日に二十歳の老猫亡くなりし 良 (2)
登山道一会の会釈幼にも 孝枝 (2)
裏木戸に今年も咲きし百日紅 良 (2)
二胡の音に飛び立つ鷺や夏至の暮 南行 (2)…城下講師選
散歩道風吹き渡る青田波 俊子 (2)
不忍の睡蓮ゆらり風ながる 真砂 (2)
ナイターや勝利チームの歌に和す 孝枝 (1)…城下講師選
梅雨寒に乗せたき痛み窓の鳥 徹 (1)
窓開けて今朝もまたありアジサイ花 修二 (1)
緑陰の下でまどろむ孫の顔 徹一 (1)
老いてみてひと夏越ゆとの意味深さ 徹一 (1)
夏来たり氷穴暗しひと雫 博通 (1)
日焼けの子湯浴みする音はばからず 孝枝 (1)
しとしとと濡れて輝く額の花 南行 (1)
梅雨出水心砕けり野山裂き 徹 (1)
城下洋二 講師投句
雀などとまりて葡萄棚涼し
境内に灯の入りたる茅の輪かな
よく晴れて下谷富士塚山開き
…………
今回のその他投句
梔子の傘に入りくる甘き香や
青梅や微温でじっくり甘酢ジャム
百合の花濡れる墓石や安らかに
しゃがみ込み指さす先に蟻の列
支援する心の内はまだ豪雨
二つ星カササギの橋出会い道
活き活きと叩く若人祇園太鼓
睡蓮の花影映す水鏡
炎天下ダブルス優勝草テニス
幾重にも白藤垂れてシャワーかな
どこ行った鳴りを忘れた梅雨の雷
南の果て故郷は猛暑か夕涼み
最終便見下ろす列島花火かな
沙羅の花黄緑の葉と青い空
以上
……………………………………………………………………………………………………………………
次回、「第8回蘇鉄の会」案内」
日時:2018年11月10日(土)12:00~15:00
場所:喫茶室ルノアール飯田橋西口店
郵便番号102-0071東京都千代田区富士見町2丁目2-6今井ビル2F
御題:当季雑詠(秋の季語)
参加費:4千円(昼食・飲み物付)
選評講師:城下洋二先生
参加申込:2018年11月3日(日)迄に投稿を以て申し込み。
「蘇鉄の会」会員10名は既に予約数に入っています。
欠席される場合は上記期日までに、下記長島までご連絡下さい。
※あらかじめメールにて俳句の投稿を受け付けます。
投稿締切:2018年11月3日(土)
投稿方法:「秋」の季語にて、自作3句をメールにてお送り下さい。
送り先: sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付でも、メールべた打ちでもOKです。
蘇鉄の会の寸評は的確で、楽しさと向上心が浮かび上がります。 発足から一年とは思えない上達ぶりで、益々楽しくなります。 これから新たに参加される方々が増えると、もっと楽しくなるでしょう。
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これから新たに参加される方々が増えると、もっと楽しくなるでしょう。