ホーム > 同窓会 > 俳句同好会 > 2019.08.10 第11回「蘇鉄の会」報告&第12回(2019.11.9)予告
(2019/08/12) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第11回 蘇鉄の会 報告
2019年8月10日(土)12:30より、立秋を迎えたとは言いながら、日差し強く気温35度の蒸し暑い中、樹々欝蒼と繁り蝉しぐれも賑やかな小石川後楽園の「函徳亭」にて、第11回「蘇鉄の会」を開催しました。
兼題「残暑」または「秋暑し」1句
当季雑詠 3句
参加者 11名
満腹の腹撫でてをる残暑かな
畑仕事終へて土用の蜆汁
白扇や棋士の野太き墨の痕
日のめぐみ風のささやき青葡萄
城下洋二
【 選評結果】
講師選
<兼 題>
家建てる音こだまして秋暑し 博石
<当季雑詠>
1席
水仕の手止めて黙祷原爆忌 孝枝
菩提寺のひかり遍き大賀蓮 龍彦
月蒼く雲なだれ落つ天狗岩 龍彦
2席
墨すれば墨香り立つ終戦日 孝枝
ひまわりよ太陽めざせ添え木あて 修二
参加者選(互選数)
蒸し暑きむしろの匂い残暑かな 南行 (3)
潮満ちて残暑の夕日瀬戸に暮る 徹 (2)
残暑日に電柱の影渡り行き 修二 (1)
散歩道木陰を求める残暑かな 良 (1)
湯上りに水茄子歯に沁む残暑かな 龍彦 (1)
風薫る墨田の下り鴎寄る 博石 (1)
黒き富士朝陽に映えて秋暑し 一徹 (1)
秋暑し参道を行く異邦人 孝枝
日あし伸び我が身の影はモンスター まさ
腹見せて猫大の字に秋暑し 真砂
反抗の黙永き子や青葡萄 孝枝 (3)
ひまわりよ太陽めざせ添え木あつ 修二 (3)
墨すれば墨香り立つ終戦日 孝枝 (2)
梅雨晴れや眉太く見ゆ帰国会 龍彦 (2)
通学の汗ばむ顔に百日紅 一徹 (2)
夏祭り提灯片手にはしゃぐ子ら まさ (2)
梅雨晴れ間浮きたる亀の飛び石に 徹 (2)
老いの日々風船かずら揺るるごと 博石 (1)
夏来たりプールに響く子等の声 真砂 (1)
長梅雨に心も折れる老いの朝 一徹 (1)
水撒きの滴に濡れる酔芙蓉 まさ (1)
山盛りの塩投げ上げて夏相撲 博石 (1)
歳重ね盆も巡りて今日あるを 徹 (1)
七夕や懸けたる願い忘れまじ 徹 (1)
水仕の手止めて黙祷原爆忌 孝枝 (1)
盆帰り鍋焼きうどん日切焼き 一徹 (1)
梅雨空に負けじと今日も球の音 良 (1)
菩提寺のひかり遍き大賀蓮 龍彦 (1)
夕風にふわりと朱き烏瓜 真砂 (1)
秋蝉の響き渡るや神の森 真砂 (1)
迎え火を早くに点けて故人待つ まさ
グラジオラス雨に打たれて首垂れる 博石
ミニトマト色鮮やかに味もよし 良
どしゃぶりに別れを惜しむ夏の墓 南行
天の川宇宙の神秘夢を追う 修二
年いちど余韻に浸る鱧の鮨 南行
突然にホトトギス啼く高らかに 良
初夏の風心を癒す足湯かな 南行
紫陽花に招ばれた皆の婉な顔 一徹
城下洋二講師選評:
季語の使い方については今回も、「季重なり」や「季跨り」などが見られた。また、情緒的な言葉を避け、情景だけを述べる。説明は控えめにして皆の共感を得やすい具体的な表現にするなど、写生を心がける。
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第12回「蘇鉄の会」ご案内
次回の第12回蘇鉄会の内容は下記の通りです。
開催予定:2019年11月9日(土)
1.兼題:「時雨」1句/当季雑詠(秋又は冬…立冬=11/8)3句……全4句
2.選評講師:城下洋二先生
3.開催場所:東京都立殿が谷戸庭園 紅葉亭 (国分寺市南町2-16)
4.開催日時:2019/11/9日(土)13時~16時30分
5.集合場所&時間:JR中央線国分寺駅改札口 12時45分
6.会費:4,000円
7 .交通:JR中央線国分寺駅下車
8. その他:入園料別途(70円)
尚、世話方は12時に国分寺駅に集合し、駅地下のマルエイで買い物。
参加申込:2019年11月2日(土)迄にお申込み下さい。
※「蘇鉄の会」会員10名は既に予約数に入っています。
欠席される場合は上記期日までに、下記長島までご連絡下さい。
投稿締切:2019年11月2日(土)
投稿方法:自作句=兼題1句、当季雑詠3句をメールにてお送り下さい。
※上記締め切り期限までにメールにて投句を受け付けます。
sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付でも、メールべた打ちでもOKです
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