(2019/11/12) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第12回 蘇鉄の会 報告
2019年11月09日(土)13:00より、JR国分寺駅南口より徒歩2分の「殿ヶ谷戸庭園」(国分寺市南町)にて第12回「蘇鉄の会」を行いました。
「殿ヶ谷戸庭園」は国分寺駅前徒歩2分の地にあり、駅周辺のビルや繁華街の中にある文字通りの別天地。武蔵野段丘南縁の「国分寺崖線」と呼ぶ段丘崖とその礫層から流れ出る湧水と池、自然の雑木林と平地を活かした広さ21,123.59㎡の庭園です。大正2年、江口定條(えぐちさだえ:三菱合資会社社員)がこの地を「随宜園」と命名して別荘とし、昭和4年、岩崎彦彌太(三菱合資会社取締役)が江口家から買取り、昭和9年に本館を和洋折衷の屋敷に建て替え、断崖上に紅葉亭を建築、崖線の湧水池と雑木林、平地部の芝生園を結んで回遊式庭園を完成させました。昭和40年代、国分寺駅周辺の開発計画に対し、保存を願う住民運動により、東京都が買収、整備して都立の有料庭園として保存、平成23年9月21日、「殿ヶ谷戸庭園(随宜園)」として国の名勝に指定されました。
今回は、講師を含む投稿者10名(当日出席8名)、全40句の参加となりました。
城下講師講評
1.全体にいい俳句が多くありました。
2.俳句は詩であり、理屈ではありません。
言いたいことをすべて言ってしまうと、読むほうに味わう余韻がなくなってしまいます。
言い過ぎないことが大切です。
3.字余りの句が散見されますが、助詞の使い方や他の表現で解消されるものも多々あります。
推敲してください。
4.俳句は基本的に定型詩なので韻律が大切です。
どうしても字余りになるときは上五を字余りにすると韻律が整えやすいです。
・今回特選に選んだ句は作者の実感がこもっており、季語が生きていると思います。
講師特選句
天高し帳開きて高御座 博通
秋深し故郷の土地売却す 良一
蚯蚓鳴く話途切れしベランダに 龍彦
シルバーパス初めて手にし時雨かな 真砂
講師添削〇句
衣被妻とさかづき重ねけり 龍彦
故郷の身内そろいぬ菊膾 真砂
互選句/( )内は選数
兼題:「時雨」
しぐぐるや右へ左へパス回す 博通 (2)
エンドウの種まきしたし時雨まつ 良一 (2)
シルバーパス初めて手にし時雨かな 真砂 (2)
落ち葉浴び迫れる時雨に耳澄ます 龍彦 (1)
竹林は時雨をあつめ相合傘 徹
初時雨届かぬ先の国後島 修二
粧いて橅の林は時雨かな 南行
しぐれ煮を炊きて夕餉の膳に添え 匡
泣き濡れて時雨に濡れた通夜の道 徹一
季題:
天高し帳開きて高御座 博通 (3)
庭掃いて箒の筋目に散るもみじ 匡 (3)
秋祭りもんといでやと友が言う 修二 (3)
流灯や迷い火ひとつ見え隠れ 博通 (2)
鈴なりの柿朱にひかり人を待つ 真砂 (2)
螺鈿琵琶響く調べや秋深し 博通 (2)
秋深し故郷の土地売却す 良一 (1)
秋晴れの湿原エゾ鹿見つめ合い 修二 (1)
台風の落とす怒りや地は叫ぶ 徹 (1)
澄み渡る空の下には舞う紅葉 徹一 (1)
蚯蚓鳴く話途切れしベランダに 龍彦 (1)
年の瀬や特急走る予讃線 良一
雁が音の声聞く頃や空の棹 匡
えいえんのやちぐさかほるえいえんに 徹一
老いたるや鞭打つ暑さ秋いずこ 南行
木太刀手に月下の木立踏み入りぬ 龍彦
秋茜やっと番いてどこに消ゆ 徹
これでもかこれでもかとぞ台風が 徹一
衣被妻とさかづき寒夜かな 龍彦
秋の空銀杏の古木円明寺 良一
すれ違う化粧仄かに秋日和 南行
煙立ちとうきび焼くや日暮れ刻 匡
寒暖差ソメイヨシノの秋に咲く 徹
秋茄子の藍濃く光る谷中店 真砂
天高くレースを被る富士の山 南行
掃き納め柱のキズに思い馳せ 修二
故郷より身内そろいて菊膾 真砂
第13回「蘇鉄の会」ご案内
日時:2020年2月8日(土)12:00~15:00
句題:兼題「草餅」1句及び当季(春)雑詠3句 計4句
場所: 「鴨正」(東京都中央区築地3-12-5 小山ビルB1)
参加費:5千円
選評講師:城下洋二先生
参加申込:2020年2月1日(土)迄にお申込み下さい。
「蘇鉄の会」会員10名は既に予約数に入っています。
欠席される場合は上記期日までに、下記長島までご連絡下さい。
※あらかじめメールにて俳句の投稿を受け付けます。
投稿締切:2020年2月4日(火)
投稿方法:兼題「草餅」1句と当季雑詠3句(春の季語)
メールにてお送り下さい。
sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付又はメールべた打ちでもOK。
(2019/08/12) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第11回 蘇鉄の会 報告
2019年8月10日(土)12:30より、立秋を迎えたとは言いながら、日差し強く気温35度の蒸し暑い中、樹々欝蒼と繁り蝉しぐれも賑やかな小石川後楽園の「函徳亭」にて、第11回「蘇鉄の会」を開催しました。
兼題「残暑」または「秋暑し」1句
当季雑詠 3句
参加者 11名
満腹の腹撫でてをる残暑かな
畑仕事終へて土用の蜆汁 白扇や棋士の野太き墨の痕 日のめぐみ風のささやき青葡萄 城下洋二 |
【 選評結果】
講師選
<兼 題>
家建てる音こだまして秋暑し 博石
<当季雑詠>
1席
水仕の手止めて黙祷原爆忌 孝枝
菩提寺のひかり遍き大賀蓮 龍彦
月蒼く雲なだれ落つ天狗岩 龍彦
2席
墨すれば墨香り立つ終戦日 孝枝
ひまわりよ太陽めざせ添え木あて 修二
参加者選(互選数)
<兼 題>
蒸し暑きむしろの匂い残暑かな 南行 (3)
潮満ちて残暑の夕日瀬戸に暮る 徹 (2)
残暑日に電柱の影渡り行き 修二 (1)
散歩道木陰を求める残暑かな 良 (1)
湯上りに水茄子歯に沁む残暑かな 龍彦 (1)
風薫る墨田の下り鴎寄る 博石 (1)
黒き富士朝陽に映えて秋暑し 一徹 (1)
秋暑し参道を行く異邦人 孝枝
日あし伸び我が身の影はモンスター まさ
腹見せて猫大の字に秋暑し 真砂
<当季雑詠>
反抗の黙永き子や青葡萄 孝枝 (3)
ひまわりよ太陽めざせ添え木あつ 修二 (3)
墨すれば墨香り立つ終戦日 孝枝 (2)
梅雨晴れや眉太く見ゆ帰国会 龍彦 (2)
通学の汗ばむ顔に百日紅 一徹 (2)
夏祭り提灯片手にはしゃぐ子ら まさ (2)
梅雨晴れ間浮きたる亀の飛び石に 徹 (2)
老いの日々風船かずら揺るるごと 博石 (1)
夏来たりプールに響く子等の声 真砂 (1)
長梅雨に心も折れる老いの朝 一徹 (1)
水撒きの滴に濡れる酔芙蓉 まさ (1)
山盛りの塩投げ上げて夏相撲 博石 (1)
歳重ね盆も巡りて今日あるを 徹 (1)
七夕や懸けたる願い忘れまじ 徹 (1)
水仕の手止めて黙祷原爆忌 孝枝 (1)
盆帰り鍋焼きうどん日切焼き 一徹 (1)
梅雨空に負けじと今日も球の音 良 (1)
菩提寺のひかり遍き大賀蓮 龍彦 (1)
夕風にふわりと朱き烏瓜 真砂 (1)
秋蝉の響き渡るや神の森 真砂 (1)
迎え火を早くに点けて故人待つ まさ
グラジオラス雨に打たれて首垂れる 博石
ミニトマト色鮮やかに味もよし 良
どしゃぶりに別れを惜しむ夏の墓 南行
月蒼く雲なだれ落つ天狗岩 龍彦
天の川宇宙の神秘夢を追う 修二
年いちど余韻に浸る鱧の鮨 南行
突然にホトトギス啼く高らかに 良
初夏の風心を癒す足湯かな 南行
紫陽花に招ばれた皆の婉な顔 一徹
城下洋二講師選評:
季語の使い方については今回も、「季重なり」や「季跨り」などが見られた。また、情緒的な言葉を避け、情景だけを述べる。説明は控えめにして皆の共感を得やすい具体的な表現にするなど、写生を心がける。
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第12回「蘇鉄の会」ご案内
次回の第12回蘇鉄会の内容は下記の通りです。
開催予定:2019年11月9日(土)
1.兼題:「時雨」1句/当季雑詠(秋又は冬…立冬=11/8)3句……全4句
2.選評講師:城下洋二先生
3.開催場所:東京都立殿が谷戸庭園 紅葉亭 (国分寺市南町2-16)
4.開催日時:2019/11/9日(土)13時~16時30分
5.集合場所&時間:JR中央線国分寺駅改札口 12時45分
6.会費:4,000円
7 .交通:JR中央線国分寺駅下車
8. その他:入園料別途(70円)
尚、世話方は12時に国分寺駅に集合し、駅地下のマルエイで買い物。
参加申込:2019年11月2日(土)迄にお申込み下さい。
※「蘇鉄の会」会員10名は既に予約数に入っています。
欠席される場合は上記期日までに、下記長島までご連絡下さい。
投稿締切:2019年11月2日(土)
投稿方法:自作句=兼題1句、当季雑詠3句をメールにてお送り下さい。
※上記締め切り期限までにメールにて投句を受け付けます。
sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付でも、メールべた打ちでもOKです
(2019/05/13) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第10回 蘇鉄の会 報告
2019年5月11日(日)13:00より、新緑の輝く「向島百花園」御成の間にて、第10回「蘇鉄の会」を行いました。
「向島百花園」は墨田区東向島三丁目にあり、江戸の町人文化が花開いた文化・文政期(1804~1830年)に骨董商を営んでいた佐原鞠塢(さはらきくう)により、交遊のあった江戸の文人墨客の協力を得て、旗本多賀氏の元屋敷跡に360本のウメを主体に梅園として造庭され、その後、詩経や万葉集などの中国や日本の古典に詠まれている植物を集め、「四季百花の乱れ咲く園」となったということです。
また庭内には、松尾芭蕉に心酔していたという酒井抱一設計による数寄屋造りの「御成座敷」が造られ、将軍はじめ身分の高い武家や僧侶が来園し、季節の花を観賞したということです。
今回は五月晴れの新緑輝く百花繚乱の中、「御成座敷」にての句会となりました。
兼題「風薫る」1句
当季雑詠 3句
投句参加11名(当日2名欠席)
……………………………………………………………………………
講師選
<兼 題>
風薫る遊覧船で観る都 修二
<当季雑詠>
校庭の桜一本暮れ残る 孝枝
蝉塚や切り立つ岩になごり雪 南行
大凧のどよみの中に落ちにけり 龍彦
大皿に瀬戸の鯖寿司十連休 真砂
…………………………………………………………………… ……
参加者選(互選数)
<兼 題>
風薫る遊覧船で観る都 修二 (3)
粟井坂トンネル抜ければ風薫る 龍彦 (2)
風薫る朝の挨拶遍路道 南行 (2)
薫風に令和の時や満ち充ちて 毅 (1)
風かおる昔を偲ぶ苔の道 まさ (1)
風薫る墨田の下り鴎寄る 博石 (1)
十五歳壁張り替えて風薫る 真砂 (1)
風薫る令和の御代を待ち侘びる 徹一
風薫る人波幾重交差点 孝枝
むせかえる庭のジャスミン白い花 良
<当季雑詠>
校庭の桜一本暮れ残る 孝枝 (3)
春雨や濡れて山門初遍路 南行 (3)
雨降りて膝に五月の猫眠る 真砂 (3)
大皿に瀬戸の鯖寿司十連休 真砂 (3)
溢れ来る新緑の木々窓越しに 孝枝 (2)
菊づくり穀雨の土に茎を挿す 博石 (2)
はつなつや片瀬江ノ島かたぐもり 龍彦 (2)
蝉塚や切り立つ岩になごり雪 南行 (2)
大凧のどよみの中に落ちにけり 龍彦 (2)
迷い込むムーミンの谷山笑う 博石 (2)
弥谷寺登る手摺りに蝸牛 南行 (1)
さらぬだに舞い散る桜歳思い 修二 (1)
春惜しみ憤怒の不動眼に涙 博石 (1)
川蝉の瞬を撮らへし皆発ちぬ 毅 (1)
春の鳥葉隠れの虫息ひそめ まさ (1)
懐かしい故郷の香り檸檬花 良 (1)
ものの芽をあまた育む神の森 孝枝 (1)
欲を出しあちらこちらで花疲れ 徹一 (1)
平成を洗い流すか春の雨 徹一 (1)
春愁へ旅愁を加え京泊 孝枝
赤白とつつじ満開遊園地 良
湯浴みの児ら輝く瞳花のもと 毅
川筋に沿って伸びたるシャガの道 まさ
桜下に三二二輪と乗り重ね 修二
夏立つやセーター素肌に纏う娘も 龍彦
今日もまた巣箱に励む四十雀 良
花浴びて桜トンネル通り抜け 修二
春の雨洗い流すか黄の砂塵 まさ
川床涼み隣の川床は舞妓と宴 毅
連休の千代田赤坂ヤマボウシ 真砂
城下洋二講師選評:
季語の使い方に留意。1句の中に「花」と「桜」、「懐かしい」と「故郷」など意味のダブりや、「春」と「黄砂」など季語のダブり、「菊」(秋)、「穀雨」(春)、「茎を挿す」(夏)など、異なる季節を表す語の混在などが見られる。また、“動く季語”=「五月の~」などの使い方には注意。「遍路」は春の季語、上の句の「春雨」は「小糠雨」にするなど…。
次回案内 |
第11回「蘇鉄の会」ご案内
日時:2019年8月10日(土)12:30~16:00
場所: 小石川後楽園 集会場「函徳亭…蓬莱の間」(東京都文京区後楽一丁目)
選評講師:城下洋二先生
御題:兼題…「残暑」1句
「当季雑詠(夏又は秋の季語)」3句
参加費:5千円
入園料は別途、65歳以上150円(一般300円)
参加申込:2019年8月3日(土)迄にお申込み下さい。
※「蘇鉄の会」会員10名は既に予約数に入っています。
欠席される場合は上記期日までに、下記長島までご連絡下さい。
投稿締切:2019年8月3日(土)
投稿方法:自作句=兼題1句、当季雑詠3句をメールにてお送り下さい。
※上記締め切り期限までにメールにて投句を受け付けます。
sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付でも、メールべた打ちでもOKです
会場までの交通案内
交通:都営地下鉄大江戸線「飯田橋」(E06)C3出口下車 徒歩3分
JR総武線「飯田橋」東口下車 徒歩8分
JR総武線「水道橋」西口下車 徒歩8分
東京メトロ東西線・有楽町線・南北線「飯田橋」(T06・Y13・N10)A1出口下車 徒歩8分
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園」(M22・N11)中央口下車 徒歩8分
(2019/02/11) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第9回「蘇鉄の会」 報告
平成31年の「蘇鉄の会」の初句会(通算9回)は、雪がちらつく2月9日(土)12:00より築地の「鴨正」にて開催しました。
兼題「梅」の他、投句は各3句、併せて全36句を互選により梅の句1句、季節の句を3句ずつ選び、票の多かった句から相互選評を行いました。
互選による得票順……( )内は、選数。
…………………………………………………………………………………
兼題「梅」の句
…………………………………………………………………………………
夜の梅去るたましひの残り香か
城下洋二
清流に老梅一つ香り聞く 南行 (3) 城下講師選
梅が香やおもいのままに我が径を 徹 城下講師選
過ぎ去りし思い出起こす梅まつり まさ (2)
梅の花かほる朝に院を出る 徹一 (2)
庭隅の忘れ咲きたり梅小花 修二 (2)
梅の香や青春の頃淡き恋
寒梅の蕾に秘めし命かな
車窓に紅白満開梅の花
梅が枝にしばしとどまり旅立ちぬ
…………………………………………………………………………………
【季節の句】(冬または春)
煤逃げの咎は身に降る独り者
都鳥風にあふられつつ寄り来
夕空に枯木の影と三日月と
城下洋二
さてもかな去年の誓いを眺めけり 徹 (3)
豆まきの声の響きに時うごく まさ (3)
親子猫春陽溜まりに丸くなる 真砂 (3)
陽だまりの青がまぶしいいぬふぐり まさ (3)
風花や幸福地蔵に手を合わせ 南行 (2)
見上げれば凍て星ひとつ月は西 博石 (2)
みかん生る満天の星仰ぐごと 龍彦 (2)
初春に思いを馳せる来たる古希 徹一 (2)
朝ぼらけ比叡の山は雪桜 南行 (1)
立春にようやく上衣富士の山 徹一 (1)
冬空に聳え立つなり石鎚山 良 (1)
あんこ餅一つだけよと手を合わす 修二 (1)
温暖化季節忘れし帰り花 博石 (1)
十二歳どう生きるかを選ぶ春 真砂 (1)
睨みおる牛いで来たる冬木立 龍彦 (1)城下講師選
冬日向ゆく平成を惜しみつつ 博石 城下講師選
新築や檜の香りお正月 良 城下講師選
………… ………… ………… …………
(その他、会員投句)
鏡餅焼きて今年の願かける
鷽替えの朝に点滴進む老い
初暦西暦和暦新元号
時を染め散りゆく枯れ葉空蒼く
強風に耐えて煌めく寒椿
インフルにうなされ夢も楽しみて
故郷の丸餅思う年の暮れ
ケーキ節(せち)平成掉尾を飾るかな
水俣の甘夏かおる一周忌 故石牟礼道子氏を偲んで
…………………………………………………………………………………
次回、第10回「蘇鉄の会」案内
日時:2019年5月11日(土)13:00~
場所:向島百花園 (〒131-0032 東京都墨田区東向島3丁目18-3)
兼題:「風薫る」1句
春又は夏の季語にて3句 計 4句
投稿締め切り:2019年5月5日(日)午後6時
送付先;メールアドレス:sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
会費:五千円(昼食代含む)
(2018/11/11) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第8回 蘇鉄の会 報告
2018年11月9日(土)12:00より、飯田橋駅近くの千代田区富士見町2丁目「ルノアール飯田橋西口 会議室」にて第8回「蘇鉄の会」を開催しました。
今回の投稿は9名から各3句ずつ全27句(当日1名欠席)、そして城下講師から3句いただきました。
互選によりそれぞれ3句ずつ選んだ後、選票の多かった句から相互選評を行いました。
互選による得票順……( )内は、選数。
灯が燈る秋の夕昏古書の街 真砂 (4)…城下講師選
(添削)古書街に灯りのともる秋の暮
反抗の黙ながき子や秋灯 孝枝 (3)…城下講師選
鰯雲母の小言の懐かしさ 博通 (2)…城下講師選
疲れたか手摺りに止まるあきあかね 匡 (2)
風吹きて追い抜く影に落ち葉かな 南行 (2)
渋柿も老いて我が身も甘くなり 修二 (2)
とりどりに菊あしらいの若き武者 匡 (2)
新米に鯛の切り身を箸踊る 博通 (2)
灯下親し子等食卓にて宿題す 孝枝 (1)…城下講師選
(添削)秋ともし食卓に子ら宿題す
風鈴を仕舞い忘れて秋寒し 修二 (1)
松茸飯みな頬垂れて釜の中 徹 (1)
東北本線ヌッと舞い入るアキアカネ 龍彦 (1)
路の辺の萩そよぐなか友見舞う 真砂 (1)
小鳥来る子等の巣立ちし狭庭へと 孝枝 …城下講師選
(添削)小鳥来る子らの巣立ちしこの庭に
背の子のふと重くなる鰯雲
本籍も墓も移して天高し
鳥渡る吾妻駒形厩橋
城下洋二 講師
会員投句
行く秋や心に響く魁夷の絵
唐朱瓜目にも鮮やかに太山寺
行く秋や逝く友ありて傘寿をと
大銀杏静かに舞い散る円明寺
いわし雲明日の予報は下り坂
冷たき雨残り一つの木槿かな
護摩供養真言富士に届きけり
白々と明ける紅葉や天の月
嵐去り傾ぐ欄干秋の月
メジロ来て蜜柑餌台賑やかなり
松島や秋雨に見る穏やかさ
紅鮭の目にしむ朝や柏木温泉
月あかり三鷹武蔵野吉祥寺
…………………………………………………………………………………
城下講師 総句評
〇季語の説明は要らない。
〇句友の理解力を信頼して、「説明的」にならないように。
〇今回は地名が多く出てきたが、地名を使うときは、多くの人が知っているものでその地名により喚起されるイメージがあるもの、或いは文字や言葉の面白さをもつものを効果的に使うこと。
〇字余りは、上五のところにもってくるとリズムが整えやすい。
〇俳句の表現は抽象的にならないように、言いたいこと感じたことを物に託して表現する。
句会の後、神楽坂界隈を散策……
神楽坂中ほどから……江戸、明治の面影の残る狭い路地に入ると……
神楽坂にある『相馬屋』は「原稿用紙」発祥の文具屋
山田洋二監督が仕事場として使っている旅館とか……
味わいのある神楽坂界隈でした……。
…………………………………………………………………………………
次回、「第9回蘇鉄の会」案内」
日時:2019年2月9日(土)12:00~
場所:「鴨正」(かもしょう)
〒104-0045 東京都中央区築地3丁目12−5
兼題:「梅」1句
冬又は春の季語にて3句 計 4句
投稿締め切り:2019年2月3日(日)午後6時
送付先;メールアドレス:sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
会費:五千円(昼食代含む)
以上
(2018/08/10) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第7回 蘇鉄の会 報告
2018年7月29日(月)13:00より、台風一過の夏空の広がる浜離宮恩賜庭園「芳梅亭」にて第7回「蘇鉄の会」を行いました。
今回は投稿12名、全36句でした。(当日2名欠席)
互選によりそれぞれ3句ずつ選んだ後、選評を…。
城下講師から、①意味の重なる異なった語の使用を避ける、②説明的で言い過ぎの表現に気を付け、カメラを構えたつもりで端的な表現を心がける、③「や」、「かな」、「けり」などの「切れ字」は古風なイメージがあるが、俳句にとってとても大事である、また上五で「や」と切った場合、絶対ではないが、下五は体言止め或いは連用形で終わらせると形が整いやすい、④漢字が並んだ句も面白みや味わいが出る、⑤無季の句…、等ご指摘やアドバイスをいただきました。
互選でも、拡がりや深みのある句が票を得ており、改めて相互選句の楽しさを味わうことができました。
互選による得票順……( )内は、選数。
土用波宿題の山立ちすくむ 龍彦 (5)…城下講師選
溽暑をも仲間に入れる孫の笑み 徹一 (3)
万緑を円窓のみに留めおり 博通 (3)
七夕に朝露集め硯する 匡 (3)
真夏日に二十歳の老猫亡くなりし 良 (2)
登山道一会の会釈幼にも 孝枝 (2)
裏木戸に今年も咲きし百日紅 良 (2)
二胡の音に飛び立つ鷺や夏至の暮 南行 (2)…城下講師選
散歩道風吹き渡る青田波 俊子 (2)
不忍の睡蓮ゆらり風ながる 真砂 (2)
ナイターや勝利チームの歌に和す 孝枝 (1)…城下講師選
梅雨寒に乗せたき痛み窓の鳥 徹 (1)
窓開けて今朝もまたありアジサイ花 修二 (1)
緑陰の下でまどろむ孫の顔 徹一 (1)
老いてみてひと夏越ゆとの意味深さ 徹一 (1)
夏来たり氷穴暗しひと雫 博通 (1)
日焼けの子湯浴みする音はばからず 孝枝 (1)
しとしとと濡れて輝く額の花 南行 (1)
梅雨出水心砕けり野山裂き 徹 (1)
城下洋二 講師投句
雀などとまりて葡萄棚涼し
境内に灯の入りたる茅の輪かな
よく晴れて下谷富士塚山開き
…………
今回のその他投句
梔子の傘に入りくる甘き香や
青梅や微温でじっくり甘酢ジャム
百合の花濡れる墓石や安らかに
しゃがみ込み指さす先に蟻の列
支援する心の内はまだ豪雨
二つ星カササギの橋出会い道
活き活きと叩く若人祇園太鼓
睡蓮の花影映す水鏡
炎天下ダブルス優勝草テニス
幾重にも白藤垂れてシャワーかな
どこ行った鳴りを忘れた梅雨の雷
南の果て故郷は猛暑か夕涼み
最終便見下ろす列島花火かな
沙羅の花黄緑の葉と青い空
以上
……………………………………………………………………………………………………………………
次回、「第8回蘇鉄の会」案内」
日時:2018年11月10日(土)12:00~15:00
場所:喫茶室ルノアール飯田橋西口店
郵便番号102-0071東京都千代田区富士見町2丁目2-6今井ビル2F
御題:当季雑詠(秋の季語)
参加費:4千円(昼食・飲み物付)
選評講師:城下洋二先生
参加申込:2018年11月3日(日)迄に投稿を以て申し込み。
「蘇鉄の会」会員10名は既に予約数に入っています。
欠席される場合は上記期日までに、下記長島までご連絡下さい。
※あらかじめメールにて俳句の投稿を受け付けます。
投稿締切:2018年11月3日(土)
投稿方法:「秋」の季語にて、自作3句をメールにてお送り下さい。
送り先: sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付でも、メールべた打ちでもOKです。
(2018/06/01) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
2018年5月26日(土)、12:00より永田町の星陵会館において開催された愛媛県松山南高同窓会関東支部の俳句の会“やまなみ会”に、蘇鉄の会より3名が参加させていただきました。
松山北高関東同窓会の句会“蘇鉄の会”は、結社後1年経ったばかりの新人(?)ですが、松山南高関東同窓会の“やまなみ会”は結社後既に5年を超え、会員も20名を超える先輩です。
句会の進め方や互選の方法、そして的確な選評など、いろいろ学ばせて頂くこと多く、大変参考になりました。
これから、関東域における愛媛県人相互の交流の機会が増え、ますます活発になるのは何より嬉しいことです。
(2018/04/24) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第6回 蘇鉄の会 報告
2018年4月23日(月)12:30より、新緑の美しい小石川後楽園の「涵徳亭」にて第6回「蘇鉄の会」を行いました。
今回は投稿11名、全33句でした。(当日2名欠席)
今回より、講師として城下洋二先生をお招きし、選評をいただくこととなりました。
まずは、いつも通り、互選により選び、ひとつ一つについて選んだ理由を発表し合い、最後に城下先生に講評をいただきました。
互選による得票順……( )内は、選数。
花吹雪思ひ思ひに風のみち (4)
流鏑馬や夢駆け抜けて花吹雪 (3)
無理をせず穏やかなれと春の雲 (3)
乙女さぶセーラー服や入学す (2)
木の間から桜を照らす月明かり (2)
名残り雪目覚めの花や刻を待ち (2)
ゆるやかな川面で遊ぶ花筏 (2)
紅白のつつじに映える黒い服 (2)
観音が春を呼び寄せ千の手で (2)
天守跡登りて京の花の雲 (1)
春暁や眠気を覚ます二刀流 (1)
花びらも重みにたえる雪桜 (1)
春風や香り集めて道案内 (1)
朝顔の種まき楽し孫と共 (1)
蝋梅の香り遷りて縁運ぶ (1)
今年また桜見上げて老いを知り (1)
水温む隅田川ゆく遊覧船 (1)
講師選
〔 〕内は、講師の講評及び添削アドバイス。
1席
幼子の小さき指やいちご摘む 真砂
〔白い小さな指と赤いイチゴのコントラストが佳い〕
2席
無理をせず穏やかなれと春の雲 南行
〔「穏やかなれ」を「穏やかにあれ」に。〕
3席
花便りにNYは雪ぞとメールくる 龍彦
〔短い中に往復信かつ“驚き”が詠み込まれている。「NY」は「ニューヨーク」に。〕
城下洋二先生選評:
5・7・5という限られた字数であるので、単なる説明や抽象的・観念的な表現、擬人化は避けて、感動や情感、あるいは驚きを率直に、肩の力を抜いて素直に詠むと佳い俳句になるでしょう。
講師投句
花の昼古きラジオを修理して
山鳩の水飲みに来る桜かな
古書街の文庫のワゴン花の片
城下洋二
今回のその他投句
玉筋魚(いかなご)や老壮青の花咲けり
新緑の街に溢れるインバウンド
二十年我が家の桜悠々と
春の宵そぞろ歩きの影ふたつ
石庭の裏の起伏へ落椿
四十雀手作り巣箱に満足げ
ピンクにも緑かさなる黄金比
六本木のヒルズ登りて春の暮
高輪の陽光桜 故郷(くに) 想う
官僚は忖度重ね卒業す
春の月ころも一枚脱ぎにけり
第7回「蘇鉄の会」ご案内
日時:2018年7月29日(日)13:00~16:00
場所: 浜離宮恩賜庭園 集会場「芳梅亭」(東京都中央区浜離宮庭園)
御題:当季雑詠(夏の季語)
参加費:5千円(女性4千円)
入園料は別途、65歳以上150円(一般300円)
選評講師:城下洋二先生
交通:<大手門口>
・都営地下鉄大江戸線「築地市場」(E18)「汐留」
(E19)・ゆりかもめ「汐留」下車 徒歩7分
・JR・東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線「新橋」
(G08・A10)下車 徒歩12分
<中の御門口>
・都営地下鉄大江戸線「汐留」下車10番出口徒歩5分
・JR「浜松町」下車 徒歩15分
参加申込:2018年7月22日(日)迄にお申込み下さい。
「蘇鉄の会」会員10名は既に予約数に入っています。
欠席される場合は上記期日までに、下記長島までご連絡下さい。
※あらかじめメールにて俳句の投稿を受け付けます。
投稿締切:2018年7月20日(金)
投稿方法:「夏」の季語にて、自作3句をメールにてお送り下さい。
sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付でも、メールべた打ちでもOKです。
(2018/02/25) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
2018年2月17日(土)12:00より、第5回「蘇鉄の会」を築地にて開催いたしました。
今回の投稿参加は10名全30句、1名は風邪で、1名は仕事で欠席となり、句会参加者は8名でした。
今回は事前にメールで投稿を受け付け、当日は美味しい鴨コース料理をいただきながらスムーズに選評に入りました。
選評の結果、今回は第1席1首、第2席3首、第3席4首、第4席6首、佳作16首となりました。
第1席
朝日浴び首を傾け雪だるま (南行)
第2席
大雪に慌てて覆う新芽鉢
春菊の香り広がる夕げかな
メジロ寄る日向の梅下に猫集う
第3席
神さぶや春の雪舞う参道へ
春浅し空に奥行きある故郷
鳥啼きて冬晴れの蒼天友逝けり
凛として香りを放つ雪中花
第4席
マドンナも冬のブランド明治遥か
唄初めまさかの雪に声も出ず
初参り並ぶみくじの白き花
今年また出せぬ人増え年賀状
お年玉弾ける笑顔孫の列
バリバリと足も踊るや霜柱
佳作
正月や義母の生けし松飾
鷽替えの凍える朝に梅二輪
道祖神何思うなく手を合わす
鮟鱇の肝を求めて鍋囲む
火の用心町内見回る男衆
数の子を噛みて昭和の味しのぶ
ザクザクと日々成長す霜柱
風花に浮かれ浮かれて祇園町
残雪の汚るや町の騒音に
3月(みつき)の命ベランダいろどる寒椿
寒風に返す踵は居酒屋へ
寒高くスーパームーン冴えわたる
雪でしたあの日の朝は銀世界
初飛行はやる心も空回り
つぼみ発見去年(こぞ)の鉢にも福寿草
山茶花の紅ぽっと開き雪の舞う
………………………………………………………
2月の句会とあって、冬の句と春の句がおよそ半々…。
選評では、季語が二つある句、季語がない句、思いがけなく春の季語のような語(メジロ)が実は夏の季語だという指摘もあり、今回も互選の中で学ぶこと多く、句会の楽しさを味わうことができました。
12時から3時まで「鴨正」で美味しい鴨のランチコースをいただきながら時の経つのも忘れる愉しい第5回目の「蘇鉄の会」となりました。
最後にお店の方にお願いして記念写真を撮っていただきました。
外に出ると風は冷たいながら、陽光は明るく早春の気配を感じる中、築地本願寺へ散策に…。
次回は、下記のような予定となりました。
第6回「蘇鉄の会」ご案内
日時:2018年4月23日(月)12:30~16:00
場所: 小石川後楽園「涵徳亭」(東京都文京区後楽一丁目六の六)
御題:当季雑詠(春の季語)
参加費:3千円
入園料は別途、65歳以上150円(一般300円)
交通:
・都営地下鉄大江戸線 ⇒「飯田橋」(E06)C3出口下車 徒歩3分
・JR総武線 ⇒「飯田橋」東口下車 徒歩8分
・東京メトロ東西線・有楽町線・南北線
⇒「飯田橋」(T06・Y13・N10)A1出口下車 徒歩8分
・東京メトロ丸の内線・南北線 ⇒「後楽園」(M22・N11)中央口下車 徒歩8分
参加申込:2018年4月15日(日)迄にお申込み下さい。
「蘇鉄の会」会員10名は既に予約数に入っています。
欠席される場合は上記期日までに、下記長島までご連絡下さい。
※あらかじめメールにて俳句の投稿を受け付けます。
投稿締切:2018年4月15日(日)
投稿方法:春の季語にて、自作3句をメールにてお送り下さい。
sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付でも、メールべた打ちでもOKです。
※第6回「蘇鉄の会」は、選者に城下洋二氏をお招きします。
(2017/11/27) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第4回 蘇鉄の会 報告
2017年11月25日(土)12:00より、第4回「蘇鉄の会」を正岡子規ゆかりの地、根岸の「豆富料理 笹の雪」(http://www.sasanoyuki.com/)にて開催しました。
今年4月から始まった松山北高校関東同窓会の俳句同好会「蘇鉄の会」、今回で4回目となり、正岡子規ゆかりの地に集まることができました。
今回の出席参加は、新しいメンバーも含めて9名、全27句の投稿がありました。
お食事が運ばれる前に、皆様に選考表が配られ、回を重ねる毎に確実にレベルアップしているなぁ……、と、美味しいお豆富素材のコース料理をいただきながら……。
2時間余りの白熱した選評の結果、第1席2首、第2席4首、第3席13首、佳作8首となりました。
第1席
蜘蛛の囲が大きな秋を搦めとり
風吹きて白き津波や蕎麦畑
第2席
竹林を見上げて梵鐘秋深し
白き富士思わず祈る妻の病まひ
白桃の香り満ちるも 我ひとり
かさこそと枯れ葉舞い散る夜の道
第3席
退院日一歩ふみ出し落ち葉ふむ
今頃に咲きて芳し名残り花
落葉の跡芽みつけし代替わり
落ち鮎に点・点・点と釣り師かな
ひたすらに七五路の坂苔青む
雨上がり霧立ちのぼる比叡の里
せめてもの正月まではと友が逝く
乾鮭のぶら下がりたる眼になお矜持
北山に輝きそよぐ芒原
ふる里や柿喰う猿の屋根登る
新雪をまとい給いし清き富士
かもめ去り鴨も去りにし秋の暮れ
長雨に鈴虫鳴かぬ今宵哉
佳作
吊るし柿いまかいまかと揉んでみる
身に入むや一炊の夢の介護園
山なみも高きに見ゆる越の秋
知床の空に突きさす羅臼岳
エサ台に群がってくる四十雀
天高く皇帝ダリア堂々と
紅葉の中に埋もれて真如堂
児らの声響く団栗吉田山
選評会を終えると、いつの間にか午後3時を回っていました。
最後にお店の方にお願いして記念写真を撮影しました。
当日は、まさに秋晴れの散策日和。
「笹の雪」を出た後は、近くの「子規庵」(東京都台東区根岸2丁目5−11)へ。
明治27年から正岡子規が移り住み、故郷松山から母と妹を呼び寄せ、子規亡き後も母と妹が守り続けたその住まいも昭和20年の空襲で焼失、昭和25年にそのまま復元したという「子規庵」。
庭の軒先にヘチマ数個がぶら下がるそのささやかなたたずまいの中に身を置くと、〝正岡子規に会いに来た゛という実感が湧いてくるように思われました。
自然のままにさまざまな野草が植わった庭を巡って、裏木戸から外へ……。
近所にお住まいの“かたりべ”(!)から、詳しく由来を聞くこともできました……
明治の面影を感じさせる近隣の風情………
名物の羽二重餅とコーヒーで一休み……と思って日暮里駅近くまで行くと、店舗改装の大工事中…。
仮店舗で、羽二重餅をお土産に買ったところで解散となりました……。
次回は、下記のような予定となりました。
第5回「蘇鉄の会」ご案内
日時:2018年2月17日(土)12:00~15:15
場所: 「鴨正」~鴨のしゃぶしゃぶ~
住所:中央区築地3-12-5です。(フェリック社隣の隣のビル)
電話:03-5550-1220
予算:3,500円(税込)
散策:築地本願寺が境内をリニュアルしました。
皆様で見学しましょう。
申込:「蘇鉄の会」幹事長:宮下永二さん(090-3089-9658)まで、
2018年2月9日(金)迄にお申込み下さい。
新人(?)歓迎!
現「蘇鉄の会」10名は既に予約数に入っています。
欠席される場合は上記期日までに、宮下さんにご連絡下さい。
※メール投稿受付
投稿締切:2018年2月15日(水)
投稿方法:冬及び春の季語にて、自作3句をメールにてお送り下さい。
sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付でも、メールべた打ちでもOKです。
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