ホーム > 同窓会
(2023/04/09) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第25回「蘇鉄の会」報告
令和五年四月八日(土)、早くも新緑瑞々しい神代植物公園※(調布市)にて、当会初めての「吟行」を行いました。
今回の投句参加者11名(含む講師)、投稿句は全43句でした。
今回、北高同窓生(18期)1名が体験参加され、入会して下さいました。
兼題:「囀り」一句
季題:三句
…………………………………………………………………………………………
曇天を割って囀り降って来し
木の芽張る窓辺に熊のぬひぐるみ
山鳩の歩めば大地芽吹きゆく
木瓜は満開うかうかとしてをれぬ
城下洋二
令和五年四月
………………………………………………………………………………………………
【選句と選評】 講師 城下洋二
≪兼 題≫
吟行の兼題「囀り」
<特選>
囀りや諍いもあり恋唄も 龍彦
<並選>
囀りや時報の鐘に大合唱 小百合
さへずりにほゝえみ居たる悟堂かな 真砂
(悟堂…園内の林の一角に日本野鳥の会の創始者・中西悟堂の銅像がある。)
…………………………………………………………………………………………………
≪当季句≫(春)
<特選>
一点に光あつめて福寿草 龍彦
(講評)福寿草に光が当たり黄金色に輝く様子が見事にとらえられています。
ただ福寿草は早春の花ですが、季語としては新年の季語となります。
卒業歌練習の声校舎より 孝枝
(講評)卒業の光景ではなく、その準備の段階を句にしたところが新鮮です。
いかなごの煮られてへのへのもへじかな 博石
(講評)くぎ煮の様子をひょうきんに表現して、面白い。
いつの日も心安らぐ桜かな 良
(講評)桜に対して人それぞれの思いがありますが、作者はいつも安らぎを
感じている、それを素直に表現されて素晴らしい句になっています。
蕗味噌を味わう齢酒美味し 龍彦
(講評)蕗味噌など若い時はあまり美味しいと思はなかったのですが、
年取るとともにその味わいが分かってきます。酒の味もまた。
<並選>
花疲れ吉野の山の七曲り 博石
(講評)花疲れは花見で歩き疲れた様子を表しますが、花疲れと七曲りとを
取り合わせますと、所謂付き過ぎな感じになります。ここでは季語
を「花霞む」「飛花落花」などとしてはいかがでしょうか。
(添削例)花霞む吉野の山の七曲り
花盛り小枝くわえた烏かな 南行
(講評)花盛りを巣作りにいそしむ鴉が小枝くわえて飛んでゆく光景は自然
の営みを感じる景の一つです。ただ口語と文語が入り混じっている
ので、整理しましょう。
(添削例)花盛り小枝くはへし烏ゆく
満作に風吹きぬけり散歩道 徹
(講評)満作の花は本当に春を感じさせますが、また同時に早春の冷たい風
にも吹かれます。
柔らかな雨降る春や花誘う まさ
(講評)「春」と「花」は季重なりなので語順を変えて避けましょう。
(添削例)花誘ふやわらかな雨降って来し
(参考)
雨上がり久しき顔の花見かな 小百合
(講評)作者の読みたいことはコロナ禍で外出自粛していた人たちが、花見
で久々に顔を合わせたことですね。俳句は十七文字なので言いたい
ことに焦点を絞って詠むことが大切です。そうしないと焦点がぼや
けたり、説明的になったりします。
(添削例)久々に会う人ばかり桜狩り
道灌の越生晴れ野に山吹草 真砂
(講評)道灌と越生、道灌と山吹の故事を織り込んでいますが、ちょっと知
識過剰気味です。また「晴れ野」というのは造語なので避けたい。
越生と道灌が関係あるというのはそんなに有名ではなく、また山吹
の故事はいたるところに比定地がり、例えば新宿区の山吹町など、
自分のためだけに作句ならいいのですが、発表となると故事がそれ
なりの認知度がないと伝わりませんので気を付けてください。
(添削例)晴れ渡る越生の野には山吹草
………………………………………………………………………………………………
第25回「蘇鉄の会」互選結果 ( )内数字は得票数・講師選含む
兼題「囀り」
囀りや諍いもあり恋唄も (3) 龍彦
囀りて時報の鐘に大合唱 (2) 小百合
囀りや友と語らふ森の中 (1) 博石
風に乗り囀る主やいずこかな (1) まさ
亡き友と調べたあの日の囀りに (1) 真智子
曇天を割って囀り降って来し (1) 洋二
囀りに憂ひは晴れし森の精 (1) 徹
さへずりに微笑み居たる悟堂かな (1) 真砂
囀りや煩き程に冴え渡る 良
囀りて騒ぐ梢枝やそよぐ風 南行
当季句
花疲れ吉野の山の七曲り (4) 博石
一点に光あつめて福寿草 (4) 龍彦
いかなごの煮られてへのへのもへじかな (3) 博石
しきりなる落花にむせぶ地蔵様 (2) 博石
蕗味噌を味わう齢酒美味し (2) 龍彦
花盛り小枝くわへた烏かな (2) 南行
満作に風吹き抜けり散歩道 (2) 徹
やわらかな雨降る春や花誘ふ (2) まさ
道灌の越生(おごせ)晴れ野に山吹草 (2) 真砂
いつの日も心安らぐ桜かな (1) 良
卒業歌練習の声校舎より (1) 孝枝
花散りて緑はつらつ桃の枝 (1) 小百合
百(もも)年(とせ)とこども図書館花の舞ふ (1) 真砂
春の雨旅立つ友の寂しさよ (1) 良
雨上がり久しき顔の花見かな (1) 小百合
藏澤の竹の絵古し春日差し (1) 孝枝
目に沁みる若葉の匂ひ湯のけむり (1) 南行
時満ちて旅にしあれば菜種梅雨 (1) 徹
巣立ちあり足踏みありの湯島かな (1) 真砂
限り無く樹木の芽吹く神の森 孝枝
早春や願い叶ひて深大寺 良
雨上がり笑顔が並ぶ花の雲 南行
三年に及ぶマスクや杉の花 徹
山の春緑のトンネルくぐる君 まさ
「嘘っそう」と早春の朝顔濃紫 龍彦
春陽気ブーツ仕舞いて日傘出す 小百合
春灯や霞む街並み絵のごとし まさ
………………………………………………………………………………………………
第26回「蘇鉄の会」ご案内
開催日時:2023年7月8日(土)13:00~16:30
選評講師:城下洋二先生
御題:兼題「噴水」1句
当季(夏)雑詠3句 計4句
投句締切:2023年7月1日(土)
投句方法:兼題1句と当季雑詠3句の計4句
※あらかじめメールにて上記締切までに俳句の投稿をお願いします。
下記メールアドレス迄お送り下さい。
sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付又はメールべた打ちでもOK。
開催場所:向島百花園
集合場所:東武伊勢崎線「東向島駅」7月8日(土)12:30集合
( 向島百花園へ直接行く場合は事前にお知らせください。)
当日会費: 3,000円(昼食代含む)
「蘇鉄の会」参加を随時受付けています。
上記メールアドレスにお申込み下さい。
年会費:5,000円(振込先は別途ご案内)
(2023/02/22) 担当:kikuchi
ご卒業おめでとうございます。皆さんの3年間はコロナ禍に苦しまれマスク生活を強いられ本当に不自由な特別な学年だったと思います。それに耐えてご卒業を迎えられましたこと本当におめでとうございます。これからは症状、感染の緩和が進むと思います。束縛から解放され自由に羽ばたいてください。新しい門出を我々もお祝いいたします。
関東に住まわれる方は、北斗会に是非ご入会され10月14日(土)銀座の同窓会にお越しください。食事、飲みもの30歳まで無料です(PDF参照:詳細お知らせします)。それでは皆さまにお目にかかれるのを楽しみにしています。事務局一同
(2023/01/24) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第24回「蘇鉄の会」報告
大寒を控えた令和五年一月二十一日(土)、築地にて予定しておりました第24回「蘇鉄の会」は、急遽、複数の会員の都合によりWEB上での開催となりました。
今回の投句参加者9名(含む講師)、投稿句全36句でした。
兼題:「七草」または「七草粥」一句
季題:三句
……………………………………………………………………………………………
子の作る七草粥をたなごころ
目つむれば星降る夜の柚子湯かな
初晴や八幡様の幟旗
まさおなる空より御慶大鴉
令和五年一月
城下洋二
………………………………………………………………………………………………
【選句と選評】 講師 城下洋二
≪兼 題≫
「七草」または「七草粥」一句
<特選>(選者:城下洋二)
七草や畦道あゆむ老夫婦 (作者) 良
(講評)七草粥の若菜を摘みに畦をゆく老夫婦。
情景が良く見え、農村の素朴な慣習が偲ばれる。
<並選>(選者:城下洋二)
七草や数へる指に老いを知る (作者) 龍彦
(講評)昔なら躊躇なく言えたのに七草の名前を指折り数えて いる自分に気付いて、老いを改めて感じたという句意だが、老年世代には「あるある」である。
…………………………………………………………………………………
≪当季句≫(冬)
<特選>(選者:城下洋二)
初場所や酒酌み交はす友がをり (作者) 南行
(講評)桟敷席でもテレビの前でもよいが、相撲を見ながら友と杯を重ねる幸福をしみじみ感じている。年を取ると一層そう思う。
松代の地下壕出れば冬紅葉 (作者) 龍彦
(講評)松代大本営跡の地下壕、敗戦、強制労働などの暗い記憶から、眼前の平和で鮮やかな冬紅葉、その対比が素晴らしい。
大寒や子犬の散歩朝六時 (作者) 良
(講評)大寒のしかも一日で最も寒い朝の六時の散歩、可愛い子犬のためなら仕方ない。愛情あふれる一句。
<並選>(選者:城下洋二)
年の瀬や日に日に重し朝刊の (作者) 徹
(講評)年の瀬になると新聞がだんだん分厚くなるのを句にしたのであろう。
表現としては倒置法にせず、参考のように素直に表現した方が
無理がない。
(参考)朝刊の日に日に重し年詰まる
友情のなごりのごとき賀状来る (作者) 孝枝
(講評)賀状のみの交流は確かに友情のなごりみたいである。
私は息災確認と思っているが。
母想ふ手向けたきや冬リンゴ (作者) まさ
(講評)句意は明確なのだが、「手向ける」と言えば母を思っていることに
なるのでそこを整理して次のようにした方がすっきりするのではないか。
(参考)手向けけり母の好物冬リンゴ
冬木立空飛ぶ凧を絡め採る (作者) 博石
(講評)凧は春、凧あげは新年と凧はややこしい季語であるが、この場合
冬木立を主たる季語としてとらえたい。
冬木立を擬人化しているところも面白い。
親猫もそつと寄り添ふ冬の朝 (作者) 真砂
(講評)親猫もとあるので作者と子猫そして親猫も寄り添っているのであろう。
寒い朝のほっこりする情景を切り取っている。
………………………………………………………………………………………………
第24回「蘇鉄の会」互選結果 ( )内数字は得票数
兼題「七草」または「七草粥」
七草や薺をたたく囃子かな (2) まさ
七草粥七の調べは母譲り (2) 徹
七草や畦道あゆむ老夫婦 (1) 良
七草の名前すらすら口ずさむ (1) 博石
七草や数える指に老いを知る (1) 龍彦
八日にも七草浮かべ澄ましかな (1) 真砂
七草を子は指折りて覚えけり 孝枝
風強し日向で啜る七草粥 南行
当季句
残されし時を惜しむや烏瓜 (3) 博石
初場所や酒酌み交わす友がをり (3) 南行
友情のなごりのごとき賀状来る (3) 孝枝
朝まだき作務衣揃ひてすす払ひ (2) 徹
伊予柑の香り懐かし届きをり (2) 孝枝
正月や子供二人に孫五人 (1) 良
冬木立空飛ぶ凧を絡め採る (1) 博石
年の瀬や日に日に重し朝刊の (1) 徹
紅白の南天活けて福を呼ぶ (1) まさ
セーターの黙をとうして反抗期 (1) 孝枝
元旦の新聞重し初仕事 (1) 博石
親猫もそっと寄り添ふ冬の朝 (1) 真砂
アメ横に掛け声飛びて年越しぞ (1) 徹
大寒や子犬の散歩朝六時 (1) 良
冬空の月と惑星宇宙ショー (1) 龍彦
鴛鴦の番憩ふや皇居濠 (1) 真砂
松代の地下壕出れば冬紅葉 龍彦
駐車場掃いて掃いても落葉かな 良
母想ふ手向けたきや冬リンゴ まさ
小鴨達浮かぶ日向に風そよぐ 南行
祝成人膝前の指乙女さぶ 龍彦
冬鳥の声につられて鼻歌す まさ
ちゃんちゃんこ腹から覗く嬰児かな 南行
散紅葉花舞ふごとき蒼き空 真砂
………………………………………………………………………………………………
第25回「蘇鉄の会」ご案内
日時:2023年4月8日(土)11:00~16:00
選評講師:城下洋二先生
御題:兼題「囀り(さえずり)」1句(※下記ご参照)
当季(春)雑詠3句 計4句
投句締切:2023年4月1日(土)
投句方法:当季雑詠3句
※あらかじめメールにて上記締切までに俳句の投稿をお願いします。
下記メールアドレス迄お送り下さい。
sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付又はメールべた打ちでもOK。
※ 吟行のご案内
1.兼題:「囀り」
2.場所:調布市深大寺
3.集合場所:JR三鷹駅 中央改札口正面 JRみどりの窓口前
4.集合時間:午前10時50分
5.参加費用:昼食代:約2,000円 年会費:5,000円
「蘇鉄の会」参加を随時受付けています。
上記メールアドレスにお申込み下さい。
年会費:5,000円(振込先は別途ご案内)
(2022/10/09) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第23回「蘇鉄の会」報告
この9月以降、連続して日本列島を襲う台風の合間の奇跡的な快晴の日となった令和4年10月8日(土)、「蘇鉄の会」は、東京都文京区後楽にある小石川後楽園の涵徳亭にて開催いたしました。
今回の投句参加者10名(含む講師)。句会参加者8名。投稿句全40句。
選者及び講師 城下洋二氏の略歴:愛媛県出身。黒田杏子主宰「藍生」俳句会会員。俳人協会会員。藍生新人賞、藍生賞受賞。句集「銀杏坂」
…………………………………………………………………………………………………
虫の音の寄せくる坐り机かな
明月草雨の小道をふさぎをり
糸瓜忌を過ぎて小さき糸瓜かな
溢蚊の血を吸ふでなく止まりけり
城下 洋二
令和四年十月
………………………………………………………………………………………………
【選句と選評】 城下洋二 講師
≪兼 題≫
「虫」一切
<特選>
虫の音の止みて庭より夫帰る 孝枝
夜の散歩か朝帰りか、夫婦の間のドラマを感じさせる。
<並選>
夜更けて耳鳴りのよう虫の声 良
虫の音を騒音ととらえる人も多くいるが、俳句ではそんな風に詠む人は少ない。
素直な作者の実感が出ていてよい。
………………………………………………………………………………………………………
≪当季句≫(秋)
<特選>
鳥瞰す富士の裾野の大花野 博石
富士山と花野を一つにして眼下に捉えたところがいい。スケールの大きな句。
秋の虹女王陛下大往生 博石
実際にエリザベス女王が亡くなられた時に虹が懸かっていたが弔句の季語としても適切。
黒田杏子先生から弔句は亡くなった人へ季語贈るという気持ちで作ると教わった。
長き夜や本を片手に夢うつつ まさ
読書の秋だが、年寄りのあるあるである。
ベランダに二百十日の雨の音 龍彦
何気ない日常の一コマも、二百十日と置くだけで嵐の予感を想起させる。
<並選>
マチュピチュの石の廻廊照らす月 博石
こんな光景に出会いたいものだ。
ひつじ田や切り株跳び跳び友の家 まさ
晩秋の田舎の子供の生き生きした様子が目に浮かぶ。
中八になっているが「跳び跳び」というリフレインなので気にならない。
野に出れば至る所に萩の花 良
普段萩が生えているとは気づかないが、花どきになると急に眼に止まる。
そんな日常の驚きが素直に表現されている。
川風や微かに聞こゆ蝉時雨 南行
n 遠く蝉しぐれを聞きながら河辺に休んでいる様子が目に浮かぶ。
来し方や道のり遥か秋彼岸 徹
ふと自分の人生を振り返るとずいぶん遠くまで来たような気がすることがある。
秋彼岸という季語で自分の人生と親或いは遠い祖先と重ねているような感慨に共感する。
<参考>
秋色のキーウの街に空鞦韆 真砂
ウクライナの現状を憂いて詠まれたのだと思うが、映像的にしっかりとしており、
訴えるものがある。ただ空鞦韆は馴染みのない造語なので避けるべき。
(添削例)秋色のキーウ無人のぶらんこが
秋麗や水張り盆に月映し まさ
水に映った月を詠んで、風情があるのだが、秋麗と月が季重なりなっているので、
強い季語の月を残し、添削してみた。
(添削例) 月上る水張る盆に影落とし
手に取りし秋刀魚の細さもの悲し 小百合
今年の秋刀魚は本当に細くて物悲しくなってしまう感じだが、俳句はすべて言い切らず
読み手にも鑑賞の余地を残す方がいい。従って「もの悲し」は言い過ぎ。
(添削例) 手に取りし今年の秋刀魚細かりき
………………………………………………………………………………………………
第23回「蘇鉄の会」互選結果 ( )内数字は得票数
兼題「虫」一切
目を閉じて名句浮かべむ虫の闇 (2) 博石
足とめて虫のひと鳴き次を待つ (2) 小百合
虫の音の止みて庭より夫帰る (2) 孝枝
清涼の目覚めの耳に草雲雀 (2) 真砂
夜更けて耳鳴りのよう虫の声 良
月明かり蔭にひっそり虫の声 南行
虫の音や暗闇深く声高し まさ
虫時雨夜更けの目覚め酔いは醒め 徹
虫の音の黙(もだ)歩み寄る余寒かな 龍彦
当季句
秋色のキーウの街の空鞦韆 (4) 真砂
鳥瞰す富士の裾野の大花野 (3) 博石
長き夜や本を片手に夢うつつ (3) まさ
向日葵や見果てぬ夢に地は祈り (2) 徹
手に取りし秋刀魚の細さもの悲し (2) 小百合
秋晴れやピアノ発表会日曜日 (1) 良
マチュピチュの石の廻廊照らす月 (1) 博石
暫し待て芝目の上に赤とんぼ (1) 南行
ひつじ田や切り株跳び跳び友の家 (1) まさ
ふくらみて街の夜景と競う月 (1) 小百合
秋風の通ふ参道登りゆき (1) 孝枝
木の実降る児等の瞳はワンダーランド (1) 龍彦
枝豆を茹で砥部焼の皿に盛り (1) 孝枝
来し方や道のり遥か秋彼岸 (1) 徹
秋灯後ろ姿は父に似て (1) 孝枝
ベランダに二百十日の雨の音 龍彦
ラッパの音夕餉の友や冷奴 徹
酔芙蓉夜の灯火(ともしび)風の盆 龍彦
とりどりの鶏頭盛る鉢の中 小百合
野に出れば至る所に萩の花 良
川風や微かに聞こゆ蝉時雨 南行
秋麗や水張り盆に月映し まさ
自転車で衣靡かせ夏少女 南行
散歩道台風一過銀杏や 良
秋の虹女王陛下の大往生 博石
縁切りの橋姫神社におみなえし 真砂
躊躇ひて咲き遅れけり藤袴 真砂
………………………………………………………………………………………………
第24回「蘇鉄の会」ご案内
日時:2023年1月21日(土)
御題:兼題「七草または七草粥」1句
当季(冬)雑詠3句 計4句
選評講師:城下洋二先生
開催場所:都合により、会合による開催は取り止めとなり、
WEB上での開催となりました。
※ ご質問お問い合わせは下記メールアドレスにお願いします。
投稿締切:2023年1月15日(日)
投稿方法:兼題1句と当季雑詠3句の計4句
※あらかじめメールにて上記締切までに俳句の投稿をお願いします。
下記メールアドレス迄お送り下さい。
sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付又はメールべた打ちでもOK。
「蘇鉄の会」参加を随時受付けています。
上記メールアドレスにお申込み下さい。
年会費:5,000円(振込先は別途ご案内)
~小石川後楽園~
江戸時代初期、寛永6年(1629年)に水戸徳川家の祖である頼房が、江戸の中屋敷(後に上屋敷となる。)の庭として造ったもので、二代藩主の光圀の代に 完成した庭園です。光圀は作庭に際し、明の儒学者である朱舜水の意見をとり入れ、中国の教え「(士はまさに)天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から「後楽園」と名づけられました。
庭園は池を中心にした「回遊式築山泉水庭園」になっており、随所に中国の名所の名前をつけた景観を配し、中国趣味豊かなものになっています。また、当園の特徴として各地の景勝を模した湖・山・川・田園などの景観が巧みに表現されています。
(中略)
小石川後楽園は、江戸時代初期の寛永6年(1629年)に水戸徳川家初代藩主・徳川頼房(よりふさ)が江戸の中屋敷(明暦の大火後に上屋敷となる)に築造し、2代藩主・光圀の修治により完成した庭園です。江戸期において最も早く完成した大名庭園で、日本各地の大名庭園に影響を与えたといわれています。
小石川台地の南端に位置する起伏ある地形を利用し造られた園内は、池泉回遊式となっており、「大泉水」の「海」の景観を中心に、「山」「川」「田園(村里)」の変化に富む風景が歩を進めるごとに展開していきます。
(中略)
調和が美しく、四季折々に異なる表情を見せてくれる小石川後楽園は、今なお優れた景観を維持しており、特別史跡及び特別名勝として国の文化財に指定されています。
開園年月日:昭和13年4月3日
開園面積:70,847.17平方メートル(平成27年7月1日現在)
(東京都公園協会「公園へ行こう」webサイト『この公園について』より転載)
(以下、画像撮影:長島)
地下鉄丸の内線 後楽園駅を出て…
後楽園の塀沿いに…
左に後楽園、右に少年野球グラウンド
小石川後楽園 西門入り口
令和4年10月8日「蘇鉄の会」参加者
(2022/09/25) 担当:kikuchi
北予中・城北高女・松山北高の同窓の皆さま
初秋を感じさせる季節になりました。
「北斗会」同窓の皆さまにはご健勝のこととお慶び申し上げます。
事務局で検討しました結果、今年は開催しようということになりましたのでお知らせ
いたします。 2019 年以来3年ぶりです。
換気、着席スタイル、スペースの確保、マスク着用など感染防止に留意してまいります。
現在まだ約30名ほどで例年に比べて少ないですが日ごとにお申込みも増えてきています。事務局としてもできるだけ盛り上げていくつもりです、同窓の皆さまで、まだお申込みいただいていない方はこれからでも同j期の方々をお誘いの上ご参加いただければ幸甚に存じます。懐かしい顔ぶれにお目にかかれますことを楽しみにしております。
末尾になりましたが、開催が無かったこの2年間も毎年150名余の皆さまから会費をお送りくださっており、只今もご送金していただいておりますことを感謝申し上げます。
「北斗会」同窓の皆さまのご健康が守られ益々のご活躍をされますことをお祈りいたします。
会長・宮下永二(18回卒)
事務局・家安勝利(25回卒)
2022会報紙をアップしています。同窓の皆さまの回顧と近況、開催のご案内が掲載されていますのでお読みいただければ幸いです。
今回開催いたします総会・懇親会の概要も以下にお知らせします。
北予中・城北高女・松山北高関東支部同窓会「北斗会」開催のお知らせ
10月22日(土)12:00 ~14:30( 11:30 受付)「銀座ライオン」銀座7丁目店6Fクラシックホール
東京都中央区銀座7丁目 9-20ライオンビル6F TEL 03-3571-2590
懇親会では特別イベント:宮下真知子さん(33回卒)ご一家によるピアノ・ヴァイオリン演奏など。
マスク着用、個人別に着席し、感染防止に留意します。
参加費:男性8,000円 女性6,000円 (10代・20代無料、30代 3,000 円)
会費: 2,000 円(学生は免除、ご夫婦、親子はひと家族で 2,000 円。会費は会報紙の印刷、通信費等に使わせていただいています)
お申込み:郵送された申し込みハガキか、 このホームページの通信フォームまたは以下のメールから
kieyasu2011@gmail.com (お名前、卒業年度、ご連絡先のメールアドレスをお書きください)
当日参加されず会費をお送りいただける方へ
郵便局の振替払込票
口座記号・番号 00140-3-390168
加入者名 松山北高・関東地区同窓会事務局
金額 2,000 円
(手数料はご負担願います)
(2022/07/09) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第22回「蘇鉄の会」報告
令和4年7月8日(金)午後1時より、東京都江東区清澄にあります史跡公園「清澄庭園」の池に突き出て建てられた「涼亭」において第22回蘇鉄の会を開催しました。
「(清澄庭園は)泉水、築山、枯山水を主体にした「回遊式林泉庭園」です。この造園手法は、江戸時代の大名庭園に用いられたものですが、明治時代の造園にも受けつがれ、清澄庭園によって近代的な完成をみたといわれています。
この地の一部は江戸の豪商・紀伊國屋文左衛門の屋敷跡と言い伝えられています。享保年間(1716~1736年)には、下総国関宿の藩主・久世大和守の下屋敷となり、その頃にある程度庭園が形づくられたようです。
明治11年、岩崎弥太郎が、荒廃していたこの邸地を買い取り、社員の慰安や貴賓を招待する場所として庭園造成を計画、明治13年に「深川親睦園」として一応の竣工をみました。弥太郎の亡きあとも造園工事は進められ、隅田川の水を引いた大泉水を造り、周囲には全国から取り寄せた名石を配して、明治の庭園を代表する「回遊式林泉庭園」が完成しました。
清澄庭園は、関東大震災で大きな被害を受けましたが、この時図らずも災害時の避難場所としての役割を果たし、多数の人命を救いました。岩崎家では、こうした庭園の持つ防災機能を重視し、翌大正13年破損の少なかった東側半分(現庭園部分)を公園用地として東京市に寄付し、市ではこれを整備して昭和7年7 月に公開しました。
また、昭和52年には、庭園の西側に隣接する敷地を開放公園として追加開園しました。ここには芝生広場、パーゴラなどがあります。また、サクラの木が20本ほど植えられ、春のお花見の場となっています。なお、庭園の方は、昭和54年3月31日に東京都の名勝に指定されています。
都立公園・都指定名勝
住所:東京都江東区清澄三丁目3-9
面積:37,434.32㎡
開園:1932年7月24日」
(東京都公園協会「公園へ行こう」webサイト『この公園について』より)
清澄庭園 涼亭
今回の参加は、講師を含む投稿者10名、全40句でした。
……………………………………………………………………………………………
城下洋二 講師 句
青梅の香や湯に子供入れしこと
慎ましき祈りの館半夏雨
山小屋の屋根の雨音夏炉焚く
室外機みな路地を向く暑さかな
令和四年七月
………………………………………………………………………………………………
【選評と講評】 講師 城下洋二 氏
≪兼 題≫
「青梅」
<特選>
青梅を丁寧にふき梅酒漬く 孝枝
丁寧にの一語でみんなに喜んでもらおうと梅酒をつけている感じが出ている。
青梅の三粒生りしを弄ぶ 博石
ようやく実のつけ始めた梅であろう。この数では梅酒にも梅干し
にもできないが、何となく愛おしくてついつい「弄ぶ」。
実の成り始めた梅に対する作者の思いがうまく表現できている。
<並選>
故郷や弟よりの青梅なり 良
上五を「や」で切る必要がない。むしろ「や」と「なり」の切れ字が重なり、どちらを重要視しているのか不分明なので避けたい
(添削例)故郷の弟よりの青梅なり
葉隠れの青梅一つまた一つ まさ
数詞は必然性がないと語呂合わせとなり、句が陳腐になる。この句の場合、葉に隠れていた実に気が付くと次々と見つかったという驚きの描写なので数詞の表現を工夫してみたい。
(添削例)葉隠れの青梅一つ三つ六つ
……………………………………………………………………
≪当季句≫(夏)
<特選>
シャンソンが白雨の庭に響く午後 南行
外には驟雨、内にはシャンソン。二つの取り合わせで、夏の午後の気怠い感じがよく出ている。
空蝉よ集いて語れ終戦忌 龍彦
蝉ではなく、空蝉としたことで、戦争体験が風化していくことに
作者が危機を感じているのが私には感じられた。
更衣して朝礼の列増えしごと 孝枝
暗い色の制服から白い夏の制服へ一斉に変わった時の鮮やかな印象をよく捉えている。
<並選>
緑さす白き山肌尾瀬ヶ原 南行
緑さすの季語が初夏の尾瀬ヶ原の情景によく合う。
城の背にまんまるかかる夏至の月 真砂
月が懸かるというのは常套的なので省いたほうがいい。
(添削例)城の背にまことまんまる夏至の月
新しき服着てくぐる薔薇の門 孝枝
薔薇の門と新しき服の取り合わせがうまい。
二三日胡瓜採らねば規格外 博石
スーパーで見かける形の揃った野菜を見かけると不自然さを感じる。作者もそんな日本の現状に違和感を覚えているのだろう。
「規格外」の表現がうまい。
夏来たり傘寿の巡り宮参り 徹
傘寿おめでとうございます。ただ「傘寿の巡り」はよく分からないので、感謝の気持ちととって添削してみた。
(添削例)夏来たる傘寿の感謝宮参り
(参考)
日盛りの硝子戸のうち漱石房 真砂
漱石の旧居は「漱石山房」であり、固有名詞を造語に置き換えることはできない。
ただ「硝子戸の中」という作品名を織り込んでおり、
いい素材なので添削してみた。
字余りは上五にもっていくのが原則なので、
(添削例)漱石山房硝子戸の中日の盛り
ベランダで大葉ひろげるタフな紫蘇 小百合
俳句はすべて言うと味が無くなる。読者に想像の余地がないと散文や報告文になってしまう。この句の場合紫蘇と大葉は同じ事を意味するので避け、タフなとまではいわないほうがいい。ベランダも紫蘇も夏の季語なのだが、この句の場合季重りでも仕方ないと思う。
(添削例)ベランダや紫蘇の大きく葉を広げ
………………………………………………………………………………………………
第22回「蘇鉄の会」互選結果 ( )内数字は得票数
兼題「青梅」
葉隠れの青梅一つまた一つ (4) まさ
狭き庭にも鈴なりの青梅かな (3) 真砂
青梅を丁寧にふき梅酒漬く (1) 孝枝
青梅の一雨打ちて鮮やかや (1) 徹
ゴルフ茶屋青梅ふたつ空蒼し 南行
青梅の三粒成りしを弄ぶ 博石
青梅や連なる枝に蒼き風 龍彦
故郷や弟よりの青梅なり 良
庭先に並ぶ青梅唾がわく 小百合
当季句
田植え前水面を叩く燕たち (4) 博石
夏空に明日は巣立ちか四十雀 (3) 良
二三日胡瓜撮らねば規格外 (3) 博石
ここだけは晴れたる雨の花柘榴 (2) 龍彦
シャンソンが白雨の庭に響く午後 (2) 南行
田舎道植田は鏡よ山映る (2) まさ
空蝉よ集いて語れ終戦忌 (1) 龍彦
夏来たり傘寿の巡り宮参り (1) 徹
緑さす白き山肌尾瀬が原 (1) 南行
夏帽子被り少女の乙女さぶ (1) 孝枝
シャボン玉散る花びらとランデブー (1) 博石
紫陽花や変化を楽しむ雨の日々 (1) まさ
水映える田植えは間近旅列車 (1) 徹
ベランダで大場ひろげるタフな紫蘇 (1) 小百合
城の背にまんまるかかる夏至の月 (1) 真砂
落ちてなほ律儀に並ぶ実梅かな (1) 龍彦
新じゃがを茹でて夕餉の馳走かな (1) 真砂
遅ればせ息子の昇進嬉しけり 良
玉の汗ポロリ顎から落ちにけり 小百合
菜の花や地下はともし火果てしなく 徹
更衣して朝礼の列増えしごと 孝枝
つばめ来て並ぶ仲間と歌合戦 まさ
鳴り響く夏至の清水トランペット 南行
茄子焼いて冷えたビールで人心地 小百合
朝市や甘々娘大人気 良
新しき服着てくぐる薔薇の門 孝枝
日盛りの硝子戸のうち漱石房 真砂
古池や蛙飛び込む水の音(石碑)
………………………………………………………………………………………………
第23回「蘇鉄の会」ご案内
日時:2022年10月8日(土)12:30~16:00
御題:兼題「 虫一切 」(秋の虫、蟋蟀・バッタ・鈴虫など)1句
当季(秋)雑詠3句 計4句
選評講師:城下洋二 氏
開催場所:小石川後楽園 (文京区後楽1-6-6)
開催時間:12:30~16:00
参加費用:昼食代含め3,000円程度
投稿締切:2022年9月28日(水)
投稿方法:兼題1句と当季雑詠3句の計4句
※あらかじめメールにて上記締切までに俳句の投稿をお願いします。
下記メールアドレス迄お送り下さい。
sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付又はメールべた打ちでもOK。
松山北高校同窓生の「蘇鉄の会」参加を随時受付けています。
上記メールアドレスにお申込み下さい。
年会費:5,000円(振込先は別途ご案内)
尚尚
(2022/04/11) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第21回「蘇鉄の会」報告
令和4年4月9日(土)午後12時過ぎより、2年ぶりに「蘇鉄の会」を築地にて開催しました。
今回から、北高30回期卒の新しい会員も1人加わり、久々に賑やかな嬉しい集まりとなりました。
築地の美味しい海産物料理のランチを頂いた後は、マスクを付けての句評会でしたが、久しぶりの楽しい会話のひとときを過ごすことができました。
句会を終えた午後2時過ぎころから1時間余り、築地をわが庭とする宮下幹事長の案内で築地界隈のさくら見物巡り、オオシマザクラ、ウコンザクラ、御室桜などを堪能し、隅田川沿いの散策ロードをゆっくり歩き、この2年間のコロナ自粛で弱りかけた足の鍛錬もすることができました。
今回の参加は、講師を含む投稿者10名、全40句でした。
………………………………………………………………………………………………
(城下先生 投句)
……………………………………………………………………………………………
【選評と講評】 城下洋二 講師
≪兼 題≫
「蛙」
<特選>
悪戯っ子机の上に置く蛙 博石
蛙の句として新鮮な情景を切り取っている。
<並選>
療養所湖面に響く牛カエル 龍彦
ウシガエルの鳴き声は独特で、湖面に響くという表現がぴったりだ。
………………………………………………………………………………………
≪当季句≫
<特選>
遊山箱出してうれしや雛荒らし まさ
雛荒らし、遊山箱というローカルな言葉を使い、雛祭の頃の弾んだ
気持ちが生き生きと表現されている。
春愁や首に冷たき首飾り 孝枝
春愁と首飾りの感触の取り合わせがうまい。
風花や荒ぶる海に伊根の宿 南行
舟屋を改造した宿屋なのだろう。風花の舞う日本海の荒ぶる海が
目に浮かぶ。また伊根は浦島伝説の場所なので浦島太郎が帰って
きた時の寒々とした感情と冬の光景が重なってその地名が生きて
いる。
<並選>
居酒屋に賑はひ還る春の宵 徹
コロナの蔓延防止措置が解除になった現在を過不足なく詠んでいる。
長竿に浮かぶ小舟の寒しじみ 南行
情景が目に浮かぶが、「長竿に浮かぶ」というのは分かりにくいので
長竿で刺しゆく小舟寒しじみ」
としては如何でしょう。
寒鮒の跳ねて波紋の広がりぬ 博石
静かな寒鮒釣りの様子が目に浮かぶ
春雨や枝に真珠の首飾り まさ
春の細かい雨の感じが表現できている。
<添削例>
雨蛙どこに行ったかとんと見ぬ 良
蛙の中で雨蛙と蟇蛙は夏の季語。この句は説明し過ぎなので、
「とんと見ぬ」を削り、雨蛙が見られないことの思いを足した
方がよくなると思う。
(例) 雨蛙どこへ行つたかさびしいぞ
蛙見てこわごわ伸ばす幼い手 小百合
手を伸ばす以上蛙は見えているので「見て」は省くと、
少し散文的ではなくなる。
(例) こはごはと蛙へ伸ばす幼き手
初蛙庭石に乗る夜明けかな 真砂
この並びだと夜明けが主となるので、初蛙を主にした方が句として
すっきりとすると思う
(例) 夜が明けてゆく庭石に初蛙
孫ライン花冷えの日に書店訊く 真砂
「孫ライン」は日本語としてこなれてないので「孫よりのライン」
とはっきり表現すべき。またこの語順だと窮屈な感じがするので、
並び替えてみた。
(例) 書店訊く孫よりのライン桜冷え
………………………………………………………………………………………………
第21回「蘇鉄の会」互選結果 ( )内数字は得票数
兼題「蛙」
蛙見てこわごわ伸ばす幼い手 (5) 小百合
雨蛙どこに行ったかとんと見ぬ (1) 良
悪戯っ子机の上に置く蛙 (1) 博石
療養所湖面に響く牛カエル (1) 龍彦
初蛙庭石に乗る夜明けかな (1) 真砂
遠蛙鳴きて懐かし母の家 孝枝
ケロケロと蛙の里は恋しきり 徹
暖かき庭の隅ゆくヒキガエル まさ
うとうとと鮭の面とにらめっこ 南行
当季句
六地蔵赤き前掛け春隣り (3) 博石
早春や鳥のさえづり木々を縫ひ (3) 徹
崖上の白梅蒼天つらぬけり (3) 龍彦
居酒屋に賑はひ還る春の宵 (3) 徹
春愁や肌に冷たき首飾り (3) 孝枝
三月の雪にびっくり指凍る (2) 小百合
院庭に花咲き乱れ天仰ぐ (1) 南行
春近し接ぎ木芽を出す暖かさ (1) 良
雲母坂登り切りたる春遠し (1) 真砂
春雨や枝に真珠の首飾り (1) まさ
寒鮒の跳ねて波紋の広がりぬ (1) 博石
風花や荒ぶる海に伊根の宿 (1) 南行
蒲公英を上から撮影まるでお日さま (1) 小百合
八丈の紬着けたる鶫(つぐみ)かな (1) 博石
大阪場所新風吹けり千秋楽 (1) 龍彦
春の日にひねもすのたり猫寝たり (1) 真砂
すずかけの実ゆれており春の風 龍彦
木々の芽の競いていたり神の森 孝枝
遊山箱出してうれしや雛荒らし まさ
桃過ぎてあっという間に桜過ぎ 小百合
寒さゆえますます美味なり干し大根 良
春一番少女は髪をなびかせて 孝枝
啓蟄の声は聴けどもまだ寒し まさ
桜咲き別れの季節もの悲し 良
訪れは河岸に小舟は花の園 徹
長竿に浮かぶ小舟や寒しじみ 南行
孫ライン花冷えの日に書店訊く 真砂
…
……………………………………………………………………………………………
………………………………………………………………………………………………
第22回「蘇鉄の会」ご案内
日時:2022年7月8日(金)13:00~16:30
御題:兼題「青梅」1句及び当季雑詠3句 計4句
選評講師:城下洋二先生
開催場所:清澄庭園 13:00集合
都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河」(E14・Z11)駅下車 徒歩3分
https://www.city.koto.lg.jp/spot/kiyosumi.html
参加費用:昼食代含め4,000円程度
投稿締切:2022年6月28日(火)
投稿方法:兼題1句と当季雑詠3句の計4句
※あらかじめメールにて上記締切までに俳句の投稿を受け付けます。
下記メールアドレス迄お送り下さい。
sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付又はメールべた打ちでもOK。
「蘇鉄の会」参加申込:上記メールアドレスにお申込み下さい。
年会費:5,000円(振込先は別途ご案内)
尚尚
(2022/03/19) 担当:菅野 修一(事務局、21期)
![]() |
お元気なころの山本憲男元会長 2014年10月11日北斗会(新宿三井倶楽部) |
元松山北高関東支部同窓会北斗会会長 山本憲男様が3月9日にお亡くなりになりました。
享年86歳。ご遺族のご希望によりすでに葬儀は終えられております。
山本様は松山北高(6回)、東京大学卒業、三井銀行(現三井住友銀行)に入行され人事部長として長く人事畑で活躍、副頭取を務められました。その傍ら会長として同窓会の活動にもご尽力いただき物心両面でサポートしていただきました。
毎年新宿の三井倶楽部での総会、懇親会の開催にも大変な便宜をはかってくださいました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。 北斗会としてこれまでのご貢献に感謝し、山本憲男様のご霊前に生花をお供えしたいと思います。
なお、生前ご親交がありました北斗会会員有志の皆様を誘いまして来る3月27日11時~16時横浜市青葉区さつきが丘のご自宅にお線香を上げさせていただきたいと思います。ご焼香ご希望の方は下記までご連絡をいただければと存じます。
会長・宮下永二(18回)
お問い合わせ:宮下会長 090-3089-9658
事務局 kieyasu2011@gmail.com
(2022/01/09) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第20回「蘇鉄の会」報告
令和4年1月8日(土)、築地にて久々に集合開催の予定でしたが、直前に新型コロナ・オミクロン株急拡大が顕著となったため急遽予定変更となり、今回もWEB開催となりました。
元旦は美しい抜けるような青空の拡がりを見せた年明けとなりましたので、今年は、この人類に課せられた困難な事態も次第に晴れて明るい年になっていくことでしょう。
………………………………………………………………………………………………
(城下先生 投句)
……………………………………………………………………………………………
【選評と講評】 城下洋二 講師
≪兼 題≫
「雑煮」
<特選>
憂きことも佳きこともあり雑煮食ふ 龍彦
一定の年齢にならないと作れない俳句。もちろん若くても詠めますが、実感が伴わないので気障に聞こえます。
<並選>
お雑煮や瀬戸の香残るいりこ出汁 博石
お雑煮は全国百種以上あるそうですが、いりこ出汁は瀬戸内のものかもしれません。懐かしいと言わずに具体的に「いりこ出汁」と言ったところが素晴らしい。
………………………………………………………………………………………………
≪当季句≫
<特選>
穭田に石投げてみる初氷 博石
穭(ひつじ)田(た)は秋、初氷は冬の季語ですが、この句の場合、明らかに初氷が主と分かるので問題ありません。荒涼とした穭田の水たまりと思しきところに石を投げてみる。案の定乾いた音がする。初氷だ。少年の頃の弾んだ心が蘇る。
急激に体に堪へる冬が来た 良
口語と方言が生きた句。これを文語にして「急激に体に堪ふ冬来たる」とすると臨場感が薄れる気がします。
寒き朝横目で睨む雀かな 南行
私は四十年ぐらい毎朝雀に餌をやっているのですが、雀は警戒心が強く、その眼光は意外と鋭く、時に恐竜の子孫を思わせます。寒い朝ふと雀と目が合った瞬間をよくとらえています。
………………………………………………………………………………………………
<並選>
円空仏供へる柿は一つなり 龍彦
素朴な円空仏には沢山の贅沢な供え物ではなく、そこいらに生っている柿一つが似合うという趣旨なのでしょうが、表現が少し見えを切っているように感じられるので、次のようにされた方が自然な気がします。
(添削) 円空仏に柿ひとつ供へけり
ささ鳴きや小枝を揺らす訪問者 まさ
鶯の姿はなかなか見つけ難いものですが、枝から枝へ細かく動き回るので、見当がつきます。ただ「訪問者」とまで言わなくてもいいのではないでしょうか。
(添削)ささ鳴きや藪の小枝を揺らしをり
友逝けり君亡き年も暮れゆかむ 龍彦
「友逝けり」と「君亡き」とは同じことを言っているので、どちらかを省いた方がいいです。私も友人を失くすことが増えてきましたので、その心情は良く分かります。今年は晴天が多かったので次のようにしたら如何でしょう。
(添削) よく晴れて君亡き年も暮れゆかむ
春迎ふ家族そろひて猫は膝 真砂
三段切れでリズムがぎくしゃくしているので、次のように整理しては如何でしょうか。こうすれば猫も家族の一員というのが分かると思います。
(添削) 初春の家族そろひて膝に猫
魚河岸の年の瀬馳せるターレかな 徹
年の瀬の忙しい魚市場の様子が目に浮かびます。
………………………………………………………………………………………………
第20回「蘇鉄の会」互選結果 ( )内数字は得票数
兼題「雑煮」
お雑煮や瀬戸の香残るいりこ出汁 (3) 博石
憂きことも佳きこともあり雑煮食ふ (2) 龍彦
母作りし丸餅雑煮懐かしき (1) 孝枝
雑煮こそ白味噌仕立て京(みやこ)なれ (1) 真砂
故郷の雑煮懐かし餡子餅 良
この味に舌鼓する雑煮かな 南行
初雑煮搗きたる餅の今むかし 徹
当季句
犬引きて犬に引かれて冬の朝 (4) 南行
穭(ひつじ)田(だ)に石投げてみる初氷 (3) 博石
魚河岸の年の瀬馳せるターレかな (3) 徹
薄の穂水面を荒らす鳥羽の雨 (2) 南行
人待ちの上野駅舎に寒すずめ (2) 真砂
「駅馬車」に思ひ出尽きぬ夜長かな (1) 博石
若き日のセーター解きて糸となる (1) 孝枝
冬空に飛行機雲一直線 (1) 良
冬木立電飾の枷かがやかせ (1) 孝枝
つかの間の心に染みる冬夕焼 (1) まさ
友逝けり君亡き年も暮れゆかむ (1) 龍彦
几帳面元旦に咲くシクラメン (1) 良
いつの間にセーターの胸乙女さぶ (1) 孝枝
木枯らしや風船のごと枯れ葉舞う (1) まさ
鳥三羽木守りの柿に集いをり (1) 龍彦
寒き朝横目で睨む雀かな 南行
Go To の旅はいずこへ月望む 徹
急激に体に堪へる冬が来た 良
ささ鳴きや小枝を揺らす訪問者 まさ
春迎ふ家族そろひて猫は膝 真砂
円空仏供へる柿は一つなり 龍彦
山粧ふ心粧ふと異ならず 博石
人だかり園池の亀の日向ぼこ 徹
あかねさす朝の斑(むら)雲(くも)大晦日 真砂
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………
【講 評】
城下洋二 講師
俳句の主な要素は素材、構成、表現です。
いい素材(テーマ)でも構成によって読者へのインパクトが違いますし、表現によって訴える力が変わります。
素材が一番際立つ構成と表現を磨いてください。
そのためには「懐かしい」ならどんなことが懐かしいのか、「思い出す」ならどんなことを思い出すのかを明確にすることが大事です。
抽象的でなく所謂「ものに語らせる」ことが大事です。
………………………………………………………………………………………………………………………………………………
晴天の日枝神社 令和四年元旦
野川の雪景色
円空物と柿
木守 鳥三羽
………………………………………………………………………………………………
第21回「蘇鉄の会」ご案内
日時:2022年4月9日(土)12:00~
御題:兼題「蛙」1句及び当季句3句 計4句
選評講師:城下洋二先生
集合場所:築地フェリック社 11:30集合
「ボンマルシェ」(イタリアンレストラン)へ移動
投稿締切:2022年4月2日(土)
投稿方法:兼題1句と当季雑詠3句
※あらかじめメールにて上記締切までに俳句の投稿を受け付けます。
下記メールアドレス迄お送り下さい。
sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付又はメールべた打ちでもOK。
「蘇鉄の会」参加申込:上記メールアドレスにお申込み下さい。
年会費:5,000円(振込先は別途ご案内)
(2021/12/24) 担当:kikuchi
今や関西だけ否、関東に止まらず日本が誇る世界に話芸、落語を広めている人気者、林家染太さんの
新春落語独演会が開催されます。
北斗会へも活躍中の同窓生としてお招きし一席ご披露いただきましたのでその元気で暖かみがある人柄を
ご存じの方も多いと思います。芸の広がりは英語落語だけでなく人権落語にもとこれまでの落語家の域を越えています。
この機会に賑やかな上方落語を楽しみながら皆で林家染太さんを応援したいと思います。宮下会長も行かれるとのことです。
感染沈静化の今、正月気分の抜けぬうちにここは、エイヤっとお出かけになりませんか。会場はもちろん感染防止に配慮しています。
日時:新年1月16日(日)14:00開演
会場:YCC代々木八幡コミュニティーセンターホール2階(定員80名)※感染症対策のため定員減で実施
料金:一般2000円 高校生以下1000円
申し込み:03-3466-3239 他
(詳細は以下の添付チラシをご参照ください)
添付チラシ
北斗会事務局長
家安勝利
その他:
林家染太さんのオフィシャルHP
http://www.hayashiyasometa.sakura.ne.jp/index.html
得意の英語で世界に向けても落語をやってまっせー
https://www.etsjapan.jp/toefl/mailmagazine/mm66/rits.html
人権講演・人権落語
(2025/03/16)林家染太さん(1995年北高卒)の独演会にみんなで行ってきました (2025/03/16)今年「昭和100年」特集(愛媛新聞)より32年後の卒業アルバム 城北高女 (2025/03/06)同窓会入会式・卒業式での卒業生の皆さんの素晴らしい姿に感動! 同窓会関東支部として、応援メッセージを話してきました! (2025/02/23)松山北高同窓・噺家 林家染太さんが3/15 戦後80年記念の自作を披露(無料) (2025/02/11)今年も卒業生に北高関東支部同窓会(北斗会)へ入会をご案内します! |